2月はオフシーズンの競技が多く、テニスも比較的試合が少ない時期です。この期間は、各自が目標とする体作りをするのに最適です。

多くの選手が「体重コントロール(増量・減量)」「筋力作り」を目標としますが、今回は「筋力作り」のためのタンパク質の摂り方をお伝えしていきます。

1、基本の食事を整える

「主食・主菜・副菜・乳製品・果物・汁物」のアスリートの基本の食事を整えましょう。主菜のタンパク質ばかり摂っていても、副菜や果物からのビタミンやミネラルがなければ、体内で代謝や合成がされません。また、他のエネルギー源である糖質や脂質が足りなければ、せっかく摂ったタンパク質、場合によっては筋肉をエネルギーに変えなくてはなりません。乳製品からもタンパク質やカルシウムをしっかり摂りましょう。

2、食べる量を調整する

タンパク質の量は、体重1kgに1.2~1.7をかけた数値の量(g)が適当です(トレーニングの形態や負荷による)。例えば、体重60kgの人は72~102g。10代はさらに10%増必要だとも言われています。

3、質を整える

タンパク質は、動物性(肉、魚、卵、乳製品)と植物性(大豆製品)を2:1でとるのが理想です。前回お話ししたアミノ酸スコアの高い、高タンパク質で低脂質のものを選択していきましょう。

以下に、アミノ酸スコアの高い食品のタンパク質摂取サンプル例をまとめています。参考にしてください。

今回は筋力アップに役立つレシピ「筋力アップに鶏うまカンタン照り焼き」を紹介します。鶏のむね肉ともも肉、食感の違う2種類の味を楽しめます。

管理栄養士・山口美佐