長い梅雨が明けても、湿度の高い日本。8月は高温多湿に注意しなければなりません。今年はコロナの影響もあり、体調管理が難しくなっていますが、夏の大会に備え、コンディションを整えていきましょう。

湿度対策として、練習や試合中の水分は水やお茶ではなく、電解質の入ったスポーツドリンクを飲むようにし、水分量が足りているかどうか、試合や練習前後の体重も計りましょう。

それでも例年以上に体調管理が難しい今年、以下の症状には特に注意してください。

(1)モチベーションが上がらない
(2)体が重くだるい(むくみ、下痢、胃もたれ、食欲不振)
(3)スタミナ切れやめまいがある

まず、コロナ対策として、体温、咳、喉の痛み、味覚などの健康状態は毎日記録すると良いでしょう。

次に、上記のような症状がある場合、食事が乱れていることがあります。栄養バランスを整えるため、以下の食材を意識してとるといいでしょう。

<症状と効果のある食材>

胃腸回復=ビタミンU(キャベジン)を含むキャベツ、レタス、セロリなど
整腸=長イモ、ヤマイモ、モロヘイヤなどのネバネバ食材
むくみ対策=利尿作用のあるカリウムを含むイモ、海藻、野菜や魚介。バナナ、メロン、キウイ、ドライフルーツ
スタミナ切れ、めまい=鉄の豊富な厚揚げ

今回紹介するのは鉄やカルシウムがとれる「ニラ厚揚げ豆腐」。厚揚げに干しシイタケやニラをトッピングした副菜です。

ニラはビタミンB1の体内吸収を高めるアリシンを含みます。βカロテンが多く免疫力も高めて血行促進効果もあります。シイタケはビタミンDが豊富ですが、干すと一層ビタミンDが増え、カルシウムの吸収を高めます。カリウムも7倍にもなります。大豆製品の厚揚げはタンパク質や鉄がたっぷり。油抜きしてから調理しましょう。

厚揚げに乗せる干しシイタケとニラは、ご飯に乗せても食が進みます。お父様の酒の肴にもおすすめです。

管理栄養士・山口美佐