「カラダを大きくしたい」。ジュニアアスリートや保護者からよく聞く言葉です。

人間の体は口に入れたもので作られます。背を高くしたい、体重を増やしたいと「大きな体」の意味合いはさまざまですが、いずれにしても運動に見合ったエネルギーをとらなければ、体は大きくなりません。エネルギー量を確保するために、3食のほかに補食といわれる軽食を1日1~3回、食べるようにしてください。

正しく成長しているかどうかの指標は、成長曲線に沿っているかどうか。成長の個人差はありますが、順調に伸びているようなら、競技成績もプラスに働いていきます。

私も2人の息子を育てて、母親の大変さはすごくよく分かります。家事、仕事、練習場所への子どもの送迎などがあり、毎日の献立を考えるのは大変です。

使う食材や調味料を変えてみても

それでは「レシピ構築力」を高めてみてはいかがでしょうか。同じようなメニューでも、使う食材を変えることで別メニューになりますし、逆に同じ食材で違うメニューを作ることもできます。調味料を変えるだけでも、食が進むこともあります。

「ささみ親子丼」をアレンジした「ネギ塩ささみ丼」
「ささみ親子丼」をアレンジした「ネギ塩ささみ丼」

今回は、私が以前お伝えした「ささみ親子丼」と同じような食材を使ったアレンジレシピ「ネギ塩ささみ丼」を紹介します。

「ネギ塩ささみ丼」と同じような食材を使っている「ささみ親子丼」
「ネギ塩ささみ丼」と同じような食材を使っている「ささみ親子丼」

主食(ご飯)、主菜(ささみ、卵)、副菜(大根葉)が1つになった丼は、使いやすさ抜群ですね。大根葉は鉄やカルシウム、ビタミンCが豊富で、ゴマ油とともにとるとβカロテンの吸収率も上がり、ウイルス対策にもなります。

毎日の食事作り。難しく考えずにレパートリーを増やし、ジュニアアスリートをサポートしましょう。

管理栄養士・山口美佐