リンゴのおいしい季節になってきました。今では1年を通して食べられますが、この旬の時期は栄養も豊富。ぜひ堪能しましょう。

リンゴが昔から「健康に良い」と言われてきたのは、食物繊維やペクチン、ビタミン、ポリフェノールなど様々な成分が含まれているためです。ペクチン質という食物繊維の一種は、食べたものが胃で消化されるのをゆっくりさせてくれます。ペクチンを多く含むリンゴを練習や試合の前に食べるなら、1時間ほど前がベター。食事と一緒に摂ると、血糖値の急激な上昇を防ぎ、体脂肪をつきにくくすることも期待できます。

完熟すると不溶性から水溶性に変わるペクチンは、加熱でも変化します。酸と糖分と一緒に加熱すると水溶性になり、体内での食物繊維としての役割も変わります。ジャムはこの性質を利用して作られたものです。

水溶性の食物繊維の主な働き

水溶性の食物繊維は、主に3つの働きがあります。

(1)粘着性により胃腸内をゆっくり移動するので、おなかが空きにくく、食べすぎを防ぎます。糖質の吸収を緩やかにして、食後の血糖値の急激な上昇を抑えます。粘膜保護作用もあるため、風邪の治りかけにも加熱したリンゴはオススメです。

(2)コンディション調整のため、体内で古いものから新しいものにどんどん入れ替えていきたい胆汁酸やコレステロールを吸着し、体外に排泄します。胆汁酸は、脂溶性ビタミンや脂質を吸収するのに重要な役割を担っています。

(3)大腸内で発酵・分解されることにより、乳酸菌、ビフィズス菌などを増やし、腸内環境を整えます。

今回紹介するのは、補食やデザートにおすすめの「リンゴとヨーグルトの簡単ケーキ」です。少しくらい分量が変わってもおいしく出来上がる簡単レシピ。卵とヨーグルトを使うのでタンパク質も含まれます。リンゴは生もおいしいですが、加熱したものも取り入れて、秋から冬の味覚を楽しんでみてください。

管理栄養士・園部裕美