あえて率直に言います。

長年、激しいスポーツをやってきた選手は引退後、比較的若い段階で白髪や顔のしわが目立つなど、実年齢より老けて見える人が多い気がしませんか。見た目の老化は、体全体の老化が進んでいることを示しており、病気にもなりやすい状態だといえます。

これは、普通に生活している人よりも毎日、たくさんのエネルギーを生みだし、たくさんの酸素を取り込み、活性酸素という物質を作り出してしまったためです。

激しい運動で過度に活性酸素発生

活性酸素は、害から体を守るために必要なものですが、過度に発生してしまうことで、自身の体を酸化(サビ)させてしまいます。10円玉が黒くなっていくように、特に体内の、脂質の部分を中心に酸化させていきます。

活性酸素は、年を重ねてからの老化の問題だけでなく、疲労やケガにもつながるといわれています。もちろん、体内で活性酸素を除去するシステムは備わっていますが、アスリートのように日々体を駆使している人は体外からも、この活性酸素を除去してくれる「抗酸化物質」をとる必要があると、私は、彼らを指導していて感じています。

関節のケガには銅と亜鉛

外部からとれる「抗酸化物質」はさまざまですが、栄養素としては、以下が挙げられます。

ビタミンE…ナッツ、アボカド、カボチャ、ウナギ、タラコなど
ビタミンC…パプリカ、ピーマン、イチゴ、キウイ、柿、ブロッコリー、ジャガイモなど
カロテノイド(ビタミンA)…ウナギ、緑黄色野菜、レバー、卵など

また、細胞外の炎症である関節のケガでは、体内で作り出される抗酸化酵素の1つ、セルロプラスミンが影響します。これは、銅が原料のため、銅不足にならないことが大切です。銅は亜鉛とのバランスが大切なミネラルですが、牡蠣やレバー、ナッツ、ココアなど、銅と亜鉛とも多い食品を摂取することがよいでしょう。

野菜と卵のナッツサラダ

今回紹介するのは「野菜と卵のナッツサラダ」。ビタミンE・C・A(カロテン)たっぷりのサラダです。

旬の野菜でアレンジしてみてください。ゆで卵をサラダに入れることで、マヨネーズをいれなくてもコクが出ておいしくなります。ドレッシングもすりおろしたりせず、混ぜるだけの簡単なものです。

次回は、少し前から話題になっている抗酸化作用のある水素についてお話ししたいと思います。

管理栄養士・園部裕美