子どもも大人も、みんな大好きなカレー。ですが、減量中や体形を気にする選手は「カロリーが高い」「太りやすい」などのイメージから食べないようにしている、という声も。カレーは材料によってさまざま食材が摂れ、タンパク質からビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富なアスリートフードになります。

今回は、減量中でもそうではない選手にもすすめたいアスリートのカレーの食べ方をお伝えします。

カレーには大きく分けて、

・ルウで作ったカレー
・スパイスで作ったカレー

があります。

成分と原材料をチェック

家庭では、市販のルウで作るレーがほとんどだと思いますが、実は、このルウはいくつかのデメリットを含んでいます。まずは、ルウの成分と原材料を見ていきます。

メーカーによってもさまざまですが、固形ルウの成分は以下。

食用油脂、小麦粉、砂糖、食塩、でん粉、カレー粉、フルーツペースト、野菜パウダー、野菜・肉のブイヨン、香辛料、ポテトフレーク、たん白加水分解物、酵母エキス、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、酸味料、乳化剤、香料など。

植物油脂(パーム油やなたね油)が使われていることがほとんどで、加熱処理をして保管されていることから、酸化している可能性があります。また、小麦粉を使って固めていることから炭水化物量が増えて、太りやすくなる可能性があります。

カレーはご飯が進むことから、食事全体を考えても炭水化物が多くなりがち。ルウをかけると、ご飯に小麦粉をかけて食べている、という感じになってしまいますね。

また、添加物やたん白加水分解物といったものも含まれています。もちろん、国によって安全性は確保されており、保存性を増したり、うま味を増すなどの働きがありますが、家庭で料理する際には必要のないものです。産地や、何から抽出されたのかも不明確で、腸内環境の面からしても、私としては摂らなくていいものだと考えています。

<市販ルウのデメリット>
・油が酸化している可能性
・オメガ6系の油(植物油脂)は炎症を促進する
・小麦粉が多く使われているので炭水化物過多になりやすい
・添加物やたん白加水分解物など、家庭では使わないものが含まれている
・食材の産地や何が使われているか、よく分からないものが多い(他の加工品にも共通する)

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