暑い季節になると、野菜も生でさっぱりと食べたくなりますよね。ぬか漬けももちろんおすすめですが、簡単に乳酸菌+食物繊維がたっぷりとれる「水キムチ」を紹介します。

つけ汁までおいしくいただける「水キムチ」

米のとぎ汁に浸す韓国の「浅漬け」

 「水キムチ」とは、韓国の家庭ではよく食べられている辛くないキムチ、漬物のことです。水キムチは乳酸菌が豊富ですが、これはぬか漬けと同じ原理で、発酵によるものです。

 ぬか漬けは米ぬかにそのまま漬けるものですが、水キムチは米のとぎ汁に野菜を浸します。米のとぎ汁に含まれる米ぬかが乳酸菌や微生物のエサとなって、中で繁殖を繰り返すので、からだに良い菌がたくさん含まれるのです。

 植物に由来する乳酸菌は、過酷な環境下で過ごしているものが多く、人間のからだの中に入っても、動物由来のもの(ヨーグルトやチーズなど)に比べて簡単には死滅しないと言われています(乳酸菌の種類にもよります)。死滅した菌も摂取する意味はあるので、死滅しない菌だけが必ずしもいいわけではありませんが、生きている菌はより腸内で活性することが期待されます。

冷汁などつけ汁も利用して

 水キムチのもう1ついいところは、つけ汁までおいしくいただけるところ。冷汁に使用してもおいしいですね。この味は、野菜によって変わります。

 生のまま発酵食品を摂取することで、食物の酵素も取り入れることができます。練習で夜遅い食事になったとき、疲れていて食欲がないとき、急に肉や魚などのタンパク質を増やして消化不良を起こしたとき、お肉をBBQなどでたくさん食べたときなど、消化を助けてくれます。

 水キムチでプロバイオティクス(乳酸菌)とプレバイオティクス(野菜の食物繊維)をたっぷり摂取して、腸を整え、季節の変化を乗り切りましょう。

 また、ショウガやニンニクを入れると防腐作用があります。常備菜として冷蔵庫に保管するのであれば、できるだけ入れたほうが持ちがよくなります。

管理栄養士・園部裕美