「デーツ」という食べ物を皆さん、ご存知でしょうか? ナツメヤシという木の果実で、日本では主にドライフルーツとして食されています。

 ナツメヤシは、砂漠など乾燥地の過酷な環境で生育できることから「生命の樹」とも呼ばれ、その果実であるデーツは「めぐみの果実」と称されているとのこと。ヨーロッパやアジアの一部の地域では日常的に消費されていますが、日本ではあまりなじみがありません。食べた感じは、干し柿のような食感と甘さがあります。

感染症に対する伝統薬

 デーツは、主に糖質ですが、糖分として利用する食品としては、ビタミン、ミネラル、食物繊維、ポリフェノールが豊富に含まれています。抗菌性や抗真菌性の物質も含まれていることが知られていて、感染症に対する“伝統薬”にもなっているようです。

 運動をして体を鍛えている人は病気にかかりにくい、というイメージがあるかもしれませんが、体を酷使してトレーニングするアスリートは、一般のヒトよりも実は感染症にかかるリスクが高いのです。

 夏の追い込みトレーニングで疲れはたまっていませんか? 季節の変わり目に体調を崩しがちではありませんか? 日頃から食事で免疫力を強化しておくことは非常に重要です。デーツは抗菌性があるとのことなので、病気にかかる前に予防として、時々取り入れておくと良いと思います。

1日3粒、食べ過ぎ禁物

 また、その他デーツの栄養で注目したいのは、抗酸化物質が豊富なこと。疲労や病気の原因となる活性酸素を除去する、ポリフェノールの一種であるルチン(ビタミンPとも呼ばれる)、ビタミンAなどを多く含みます。しかし、食べるのは1日3粒ほどが目安。いくら栄養価が高いといっても、大半は糖分でできているので、食べ過ぎは禁物です。

 トレーニングや試合前後の糖質補給に、そのまま食べても良いですが、今回はこのデーツを、砂糖の代わりの甘味としての使い方を紹介します。食物繊維も豊富なため、砂糖を使うよりも血糖値の上昇が抑えられ、体の負担にもなりません。繰り返しますが、食べ過ぎてしまったら血糖値の急上昇も起こりえますので、注意してくださいね。

デーツの米粉スコーン

 紹介するレシピは「デーツの米粉スコーン」。チアシードをアクセントに入れています。ナッツやゴマを入れてもおいしくいただけます。

 砂糖を全く使わず、デーツのみの甘さで作ります。また、米粉と片栗粉を組み合わせて使うことで、小麦粉と同じようなさっくり感が出ます。

 デーツは甘いので、摂り方としては、このように「砂糖の代わり」として使うこと。他の甘い果物やドライフルーツなどでも同じように利用できますが、濃厚な甘さでコクもあるデーツは、より満足できるものに仕上がります。

 ちなみに、小麦粉を使うことが絶対にいけないわけではありませんが、アレルギーや腸の疾患を起こしやすいグルテンを含むため、中毒性があり、たくさん食べたくなる恐れがあります。市販のお菓子やパンは、どうしても小麦粉が中心。私個人の見解ですが、家で手作りするお菓子は米粉で作るのがオススメです。ただし、いくら手作りでも食べ過ぎは禁物です。