<パフォーマンスアップのための食品の選び方、商品の見極め方(5)>

 毎日食べる野菜は、体に良いものを選びたい! そう思って「有機野菜」や「無農薬野菜」を購入している人はたくさんいると思います。しかし、それらがそもそもどういったものか、その違いをはっきりと知らない人が多いのではないでしょうか。今回は「有機野菜」「無農薬野菜」について説明します。

「有機野菜」は無農薬というわけではない

 まずは「有機野菜」。農水省の有機JAS規格で規定されている「有機栽培」で作られた野菜です。環境や生態系に配慮して有機肥料を主として栽培するもので、限定的に農薬や化学肥料も指定されたものであれば使用していいとされています。

 つまり、「有機栽培」は無農薬というわけではなく、許可されている21種類の農薬であれば使って良いことになっています。ただ、3年または2年以上禁止されている農薬や化学肥料を使用しなかった土壌でないと、「有機栽培」とは言えません(期間は野菜によって違う)。また、遺伝子組み換え技術の使用も許可されていません。

「無農薬」でも土壌に農薬が残っているかも

 次に「無農薬野菜」ですが、実は「無農薬」という言葉は、農水省のガイドラインで使用が禁止されています。消費者に「土に少しも農薬が残っていないもの」と受け取られやすかったため、あいまいな表記を避けることを目的に使用しないよう定められました(「無農薬」のほか、「減農薬」「無化学肥料」「減化学肥料」という言葉も使ってはいけないことになっています)。

 しかし、あくまでガイドラインなので、法的な義務はありません。農薬を使わずに土壌を育て、手間をかけている農家の方ももちろんいますが、厳密な決まりはないため、「去年まで農薬を使っていましたが、今年から無農薬にしました」という場合でも「無農薬野菜」と表示されている可能性もあるということです。

 「有機栽培」は農薬を使っている可能性があるし、「無農薬」も土壌に農薬が残っているかもしれない…と聞くと、どのようにして野菜を選べば良いか悩んでしまいますよね。

 日本の野菜の全体量から見れば、「有機野菜」はわずか0.13%程度と生産が難しく、「無農薬」と言われている大半が「低農薬・減農薬」のものということになります。程度の差こそあれ、農薬を使わなければ野菜を作るのが難しいことを物語っています。

 とはいえ、消費者にとっては、少しでも身体にいいものを選択していくことはとても大切なことです。それらを踏まえて良い野菜の選び方を次回のコラムで紹介していきます。

夏野菜で作るガパオライス

 今回紹介するレシピは「夏野菜で作るガパオライス」。バジルやパプリカ、ピーマンには体の抵抗力を高めてくれるβカロテンが多く含まれ、ひき肉、卵には体づくりの基盤であるタンパク質が含まれ、夏の疲れた体にぴったりな1品です。

 ナンプラーとフレッシュバジルが香り、食欲をそそるメニューです。家庭菜園で簡単にできるバジルをたっぷり使ってみてはいかがでしょうか。