「パワーのあるスイマー」と聞いて、どんな体型を思い描きますか? 力強いストローク、肩や胸の厚さなど、人それぞれでしょう。

そのパワーは「筋力」と「筋肥大」から生まれます。ここで筋力と筋肥大の違いを簡単に確認してみましょう。

筋力…力をどれだけ出せるのか
筋肥大…筋繊維がどれだけ太く、大きいか

筋肥大を狙ったトレーニングをすればパワーがつくわけではなく、筋肥大をしつつ、神経伝達を良くし、筋力を上げるトレーニングが重要です。

スイマーとして筋肥大しやすくなる高校生以上では、筋肥大+筋力トレーニングを水中・陸上トレーニングでする必要があるでしょう。筋肥大しにくい小・中学生は今、持っている筋肉を生かす筋力トレーニングをメインに、成長に見合った体重増加をすることが大切です。

さらに、パワーは最大筋力の3分の1程度でピークになると言われています。力が入りすぎて、沈みがちな泳ぎになったことはありませんか? ガチガチに力の入った泳ぎはスピードが出ない理由も、これで分かると思います。

カルシウム・タンパク質・鉄

今回紹介するのは筋力アップトレーニングで使いたい「タフネス!サバトマチーのオーブン焼き」です。筋力トレーニングでは、神経伝達のためのカルシウム、トレーニング強度によりタンパク質や鉄もとりたいところ。このカルシウム・タンパク質・鉄の3つがしっかりとれる調理時間10分の副菜です。

これに加えて、ビタミンDやマグネシウムを摂ると、より狙いに合った内容になります。その他のおかずや汁物に「キクラゲ」や「干しシイタケ」「海藻」をプラスすると良いですね。

おかげさまで、今回のコラムで120回を迎えました。ありがとうございます。そして次回でこのコラムはお休みをいただきます。どうぞ、忘れずにチェックしてくださいね。

管理栄養士・松田幸子