8月に開催予定だった小中高生の全国ジュニアオリンピックカップ夏季大会の中止が決定しました。私のサポート選手も、そうなるかもしれないと予想しつつ開催を信じ、陸上トレーニングを毎日続けてきました。

中止が発表されたときは、何が起きたか分からない状態で放心状態になった選手、数日間トレーニングから離れた選手と様々でした。 

小さな目標を見つけさせて

大人は、「今年のことは、人生において必ず役に立つ」と伝えることはできるでしょう。しかし実際に、お子さんを目の前にすると、どう話せばよいか困惑した保護者の方もいると思います。

選手は必ず「競技に対する目標」を見つけ、動き出します。目標は小さなことでも構いません。年齢の低いお子さんであれば「人生」という言葉では理解できませんから、「競泳選手としての小さな目標を立てる」ことから始めてください。

競泳種目については、夏の全国大会の代わりとして、各地で記録会を行って全国ランキングで争う「通信大会」が9月に開催される方向です。現段階では詳細は不明ですが、9月以降に試合が行われるという小さな目標が立てられます。練習が再開すると、水に入れる喜びで、選手は一生懸命練習することと思います。

今回紹介するのは、お弁当にも日頃のおかずにも使える「勝利のひとくちミートローフ風」です。鶏ひき肉を使ったこのレシピは、タンパク質が豊富で脂質が少ない選手向けの料理です。

水の抵抗によるダメージを早期回復

修復に欠かせないタンパク質を効率よく使うためのビタミンB6が豊富なのも、鶏肉の特徴です。お子さんが好きなカレー味にウスターソースをプラスして、あっさりしすぎず、ご飯がすすむ味付けとしました。

水中練習を久々に行うと、筋肉の局所疲労がとても多くなります。それだけ水の抵抗は、体にダメージをもたらします。「勝利のひとくちミートローフ風」とともに、全身疲労のリカバリーに必要なご飯をしっかり食べるようにしましょう。

ここは、サポーターであるご家族の腕の見せどころです。食事でしっかりサポートしてください。

管理栄養士・松田幸子