本来なら、一昨日まで開催予定だった競泳春季ジュニアオリンピックが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止になりました。最終予選で初出場を決めたサポート選手の出場は叶わず、別の地域のサポート選手はその最終予選が中止になりました。

学校で練習する高校生選手は、休校で校内立ち入り禁止となり、プールでの練習ができなくなりました。今月は競泳だけではなく、色々なスポーツで様々な判断を強いられた厳しい月となりました。

東日本大震災時、一部の地域で練習が出来なくなりましたが、今回は休講を決断したスイミングクラブは全国に広がりました。最善の注意を払い、選手コースだけ練習しているクラブ、練習時間が限られた選手もいました。

ジュニア選手の1日の活動量は、学校生活と練習が多くを占めています。そのため3月中は、全国的に選手の活動量が下がっていることは否めません。ただ、普段のジュニア選手は活動量が食事量を上回ることが多いので、3月第1、2週をあえて疲労回復の時期に充てた選手もいるでしょう。それは良い考えですね。

休校要請から1カ月がたった今、いつも通りに起きて3回の食事をとっていますか? 休校+練習ができない、もしくは練習が限られている状態だからと生活が乱れたまま過ごすと、通常の練習が再開されたら、体を元に戻すのにいつも以上に時間がかかってしまいます。

今回紹介するのは「タコとシラスの香味混ぜご飯」です。タコに含まれるタウリンは、脳や神経細胞、心臓、肝臓、骨格筋などに多く含まれ、強い運動でもたらされる酸化ストレスへの抗酸化作用が知られています。

体が動きにくい状態で練習をした時は、シソやショウガなどの香味野菜で食欲増進。穀類はビタミンB1を多く含む玄米を使用し、よく噛んで消化・吸収機能をしっかりと働かせましょう。

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このコラムをご覧になっている皆様が、元気に4月を迎えられるよう願っています。今、出来ることを諦めず行っていきましょう。

管理栄養士・松田幸子