かむ力は、スポーツにどのくらい関係があると思いますか? こんな研究レポートがあります。

男子中学生を対象とした2012年の研究発表です。まだ追加の研究・検討は必要としながら『咬合力と学年、夕食のキノコ・海藻類の摂取頻度、ボール投げなど「瞬間的に大きな力を発揮する能力」との関連が示唆』されています。

咬合力とは上の歯と下の歯で顎がしっかり支えられていて、強くかめるかどうかをみるもの。この力を競泳で考えると、「スタート」「ターン」の動作が考えられます。短水路では特にターンがうまくできないと、ターンの度に離され、また追いつき、離されることを繰り返します。もったいないですね。

夕食のキノコ・海藻類の摂取頻度と関連か

夕食のキノコ・海藻類の摂取を上げ、咬合力が強まるならば、家庭での食事でできることがありそうです。

現在、日本スポーツ協会には「スポーツドクター」「アスレチックトレーナー」「公認スポーツ栄養士」と同じくメディカル・コンディショニング資格に「スポーツデンティスト」というスポーツ歯科医師の資格があります。選手は歯を大切にすることが望まれていますし、歯の多くは小学生のうちに乳歯から永久歯に生え替わるので、中学・高校を含めたジュニア選手は、歯をしっかり使うことも大切なトレーニングです。

さっぱりヒジキのあえ物

今回紹介するのは「さっぱりヒジキのあえ物」です。副菜として選手に必要な鉄はもちろんですが、食物繊維を多く含むレシピに仕上げました。

鉄だけでなく、成長とコンディション調整に役立つ食物繊維も多く含む「さっぱりヒジキのあえ物」

日本人の食事摂取基準(2015年版)では、小学生で10~13g以上、中高生では16~17g以上の食物繊維を、1日の摂取目標値としており、このレシピでは8.5gの食物繊維が摂れます。

食物繊維は普段、選手にとってあまり意識されることのない栄養素ですが、成長とコンディション調整に役立ちますので、忘れないようにしましょう。

管理栄養士・松田幸子