平成最後の12月に入りました。1年半後には2020年のビッグイベント、東京でオリンピック(五輪)が開催されます。

先日、高速バスに乗ったとき、競泳会場になるオリンピックアクアティクスセンターの建設現場が見えました。今まで大きな試合を行っていた東京辰巳国際水泳場も11月26日から改修工事に入り、来年3月24日まで使えません。

13年東京国体の前にも、東京辰巳国際水泳場は改修工事が行われ、大会会場が例年とは異なり、スケジュールもずれてジュニア選手にはストレスがかかりました。五輪前の今回も大会会場やスケジュール変更があり、同様のストレスがかかっています。

選手コースに入って3年くらいたつと、毎年、試合の流れや会場が同じになり、ピーキング(※)にも慣れてきます。しかし、ビッグイベントがあると大会日程だけでなく、会場によってはアップ時間や量も異なり、ジュニア選手はメンタル面で不安を抱え、落ち着かなくなってしまいます。

今回紹介するのは、お子さんたちが大好きなハンバーグを思う存分食べられる「あっさりバーグ ポン酢マスタードソースかけ」です。

ハンバーグはひき肉を使用するため、脂質が高くなると敬遠したくなりますが、今回はソースで脂質をカットしました。ポン酢を使うことであっさりと、でも和風だとさっぱりしすぎるのでマスタードを使って「脂質ではなく味覚で満足」させます。

脂質ではなく味覚で満足度を高める「あっさりバーグ ポン酢マスタードソースかけ」
脂質ではなく味覚で満足度を高める「あっさりバーグ ポン酢マスタードソースかけ」

「心と食はつながっている」。

これはジュニア選手だけではなく、家族の皆さんにも共通することです。大好きなものを食べると笑顔になります。食で心が落ち着けば、ゆとりができて思考も落ち着きます。大会時のお子さんのちょっとした不安も、食でフォローしましょう。

※ピーキング=コンディショニング調整のために試合日から逆算して、最も効果が出るようにトレーニング日程、内容、食事を決めて実行すること。

管理栄養士・松田幸子