競泳選手は、柔軟性があってあまりケガをしないように思われますが、そうでもありません。種目・年代に関わらず、肩、腰、膝に痛みを訴える選手が多発しています。

小学生でも痛みを訴えます。実際に食事相談を受けた小学校低学年のお子さんも、それがきっかけで相談しに来ました。

練習量の増加と成長バランス

多くは、オーバーユース=使いすぎによるものです。私もクラブのトップチームに入った小学校5年生以降、練習量の増加と成長のバランスが取れず、腰痛と膝痛に悩まされました。一番ひどかったのは中学生の時。学校の階段を昇れない状態になり、教室の移動で苦労しました。

今、トレーナーとして当時のことを考えると、元々の臀部(でんぶ)の筋肉の固さや太もも前の局所疲労が考えられます。

その経験から、私がジュニアアスリートをサポートする際は相談内容に応じて、食事だけではなくコンディショニング(柔軟性や関節可動域を確認してトレーニング、ストレッチ)やメンタルコンディショニングの総合サポートをしています。

練習での疲労をためない

競泳は、種目によって多少の違いはありますが、同じクラスなら練習でほぼ同じ距離を泳ぎます。周りの選手がそうではないのに、長期間、同じ部位の痛みを訴える選手がいるならオーバーユースの可能性があります。

コーチに相談する必要があるかと思いますが、まず家庭でできることは、練習での疲労をためず、練習内容に耐える体を作る食事を提供することです。

いち早く疲労をとるための丼「元気回復!トリトン丼」
いち早く疲労をとるための丼「元気回復!トリトン丼」

今回紹介するのは「元気回復!トリトン丼」です。そぼろというと鶏肉(トリ)が一般的ですが、豚肉(トン)を一緒に使うことでビタミンB1を補給できます。鶏むね肉に含まれるイミダゾールペプチド(イミダペプチド)は疲労回復が期待されており、研究が進んでいます。

お弁当としても使える「元気回復!トリトン丼」
お弁当としても使える「元気回復!トリトン丼」

ニンジンをオレンジジュースで煮ることで抗酸化ビタミンが摂れます。また、シメジに含まれるオルニチンは、成長ホルモン分泌を活性化するという報告もあります。

冷めても食べやすいので、お弁当としても、作り置きとしても役立ちます。ぜひお試しください。

管理栄養士・松田幸子