小学校高学年から中学生にかけて持久力が著しく発達すること、その時に競泳を行う目的を明確にし、その上で食の知識習得をすることが大切であると、以前お話ししました(参照:小学校高学年から中学生は持久力が急激アップ、この時期に「選手の食育」を)。
今回は、その中の「なぜ食べるのか?」についてお話しします。
小学生に「なぜ人間は食べるのか?」と質問すると、「お腹が空くから」「動けなくなってしまうから」といった答えが返ってきます。それでは「1番大切なものは何か?」と聞くと、「生きるために食べる」との回答が挙がります。
筋肉・体脂肪を分解
筋肉量が落ちた、持久力が落ちたなど、選手の競技パフォーマンス低下に直結する身体の変化は、食事量や食事の内容が関係しています。食事量が減った時、身体が一番大切にすることは「生きるためのエネルギーが、今後補充されるかどうか」です。
体重過多、体脂肪量過多の場合は、食事量を適正にすることで選手として望ましい減量が可能です。しかし、そうでない場合、食事量が減ってしまうと、選手の身体づくりよりも「人間として生きる」ことに身体がシフトします。つまり、エネルギーになりやすい身体の部分=筋肉や体脂肪を分解して、生きるために利用しようとするのです。
成長スピードも遅くなる
さらに、ジュニア選手は「成長」を考えなければなりません。選手としての必要量を満たしていなければ、成長のスピードも遅くなってしまいます。
今回は持久力アップとエネルギー補給をポイントにした「秋の味覚満載・揚げないミックスフライ」を紹介します。
揚げずにオーブンで焼いて余分な脂質を減らし、フライのようなボリュームを出した主菜です。旬のサンマや栗と、栄養価の高い材料を使っているので、成長期の子どもの食育にもつながります。
お子さんには「なぜ、これを食べるのだと思う?」と食卓で質問し、食への興味をご家族で引き出し、選手としての身体づくりにお役立てください。