前回のコラム「練習の質・量上がり疲れ気味、疲労回復食でスピード持久力アップ」でスピード持久力についてお話ししましたが、競泳選手は夏の大会に向けてこれをアップさせるため、ゴールデンウイーク(GW)の練習量は多くなるでしょう。

 練習量が多いとき、皆さんは食事量をどうしていますか? 特にこの時期は、練習量に比例して食事量を増やすと、夏の大会を乗り切る身体づくりができます。女子のジュニア選手にとっては、夏の前の最後の体重コントロールポイントになります。

 ここで気を付けたいのが、以下の項目です。
自分の身体に対して練習量と食事量が合わないと体重が重くなる
また、泳いでいて身体が重く感じる

 練習量に見合った適正な食事量であれば、このようなことは防げます。

高校生
 6月⇒都道府県高校
 7月⇒地方大会、JO予選
 8月⇒インターハイ、JO

中学生
 6月⇒公認大会
 7月⇒全中予選、JO予選
 8月⇒全中、JO

 6~8月は、ターゲットとする試合が毎月いくつもあります。試合に臨むための最高の状態、つまりピークを繰り返し何度も作るため、疲労を取り除き、身体づくりに徹した3食の食事量を、GWで見直しましょう。

サバとキノコのペペロンチーノ
サバとキノコのペペロンチーノ

 今回紹介するのは「サバとキノコのペペロンチーノ」です。GWは朝・夜の2部練習が多いので、できるだけ休息を取るために、昼食は栄養価が高く、さっと食べられるものがいいですね。

 サバは身体を作る材料のタンパク質が多く、肝機能を強化するタウリンを含むので、体力回復や疲労予防が期待できます。水煮缶には血合いが一緒に入っているので、EPA(エイコサペンタエン酸)や鉄が多く含まれます。

 またさまざまなキノコを使うことで風味が良くなり、ビタミンDでサバに含まれるカルシウムの吸収を促進します。これに野菜多めのサラダやスープをつけて、次の練習の原動力としてください。