今回は試合当日、会場でのお弁当事情についてお話しします。

 お昼どき、お弁当を広げたジュニア選手たちから、「これだけ食べる」「これは後で食べる」と言う声が聴こえてきます。持参したお弁当ではなく、購入したバーやゼリーなどの栄養補助食品を食べている選手もいます。これらは競泳の試合ではよくある光景です。

 選手は、レース用水着をレース時間に合わせて着替えます。レース用水着は身体を締め付けるような素材を使っているので、特に女子は締め付けで気分が悪くならないよう、レース前の食事量を少なめに調整している選手が多いようです。

 そうすると、「レース前に必要な食品」ではなく、「今、食べやすい食品」を選んでしまう傾向にあります。特におかず類は後回しにされやすく、レースのエネルギーを作るビタミンが摂りにくくなってしまいます。

ロースハムの野菜巻き

 今回は手軽に食べやすく、忙しい朝でも作りやすいおかず「ロースハムの野菜巻き」を紹介します。

 ポイントは2つ。1つは、おにぎりやパンだけでは摂りづらい「糖質をエネルギーにする役割のビタミンB1」です。ハムとベーコンは豚肉が原料なので、両方ともビタミンB1を含みますが、脂質の多いベーコンよりもハムの方がビタミンB1が多く、レース前のエネルギー生成を円滑にする量を摂取できます。

 もう1つのポイントは、食材を加熱調理すること。お弁当として持っていくため、ロースハムで野菜を巻いた後は、きつね色になるまでしっかり焼いてください。この焼き目が食欲をそそるので、見た目にも重要です。

 「食べやすくレースに使えるおかず」でベストタイムを引き出しましょう。