競泳に必要な動きを作る関節。特に肩の関節の強さと柔軟性は泳ぎ方に影響が出てきます。

 あくまでも経験則ですが、最近のジュニア選手は、以前に比べて肩関節が固く、姿勢が悪い選手が増えてきたと思います。これは選手育成クラスから全国大会出場選手でも見られます。

 クロール、背泳ぎ、バタフライでは腕を肩関節から大きく回し、より遠くの水をキャッチしてかく動作を常に行います。肩関節はデリケートな関節で、特に関節に近い筋肉(インナーマッスル)に過度な負担がかかりやすくなります。それをそのままにしておくと、腕の動く範囲が狭くなり、スピードも上がらなくなります。

 練習はほぼ毎日ですから、ウオーミングアップで肩関節を柔軟にし、クールダウンでケアをする習慣をジュニア世代から行っていく必要があります。

牛乳仕立てのとろとろスープ
牛乳仕立てのとろとろスープ

 今回は食事で関節強化する「牛乳仕立てのとろとろスープ」を紹介します。サケはタンパク質、DHA、EPAを含みます。身体づくりの材料(栄養素)を運ぶためには血液がスムーズに流れる必要があります。EPAは血管を健康に保つ役割があるため、血液をスムーズに流し、筋肉や腱の材料になるタンパク質を運ぶのに役立ちます。またコラーゲンも含みますので、腱の強化のために摂りたい食品です。

 自然のとろみがつく、オクラ、長芋、ナメコに含まれるコンドロイチンは関節をスムーズに動かします。これらを温かい汁物で摂ることで気持ちもリセットされ、心のケアにもなります。

 今はストレッチや食事など、体のケアについて研究が進んでいますので、ジュニアの皆さんはコーチやご家族と一緒に学び、習慣化するようにしましょう。