5月下旬になり、気温の高い日も増えてきました。

インターハイの予選を兼ねた都大会で団体、個人戦のシングルスともに優勝したハヤタは、インターハイでの2冠達成を目標に厳しい練習を積んでいます。しかし、暑さとハードトレーニングによる疲れからか元気のない様子。食欲もあまりなく、体重が落ちています。中間テストも近付いていますが、勉強にも身が入りません。

小5のエミは学校から帰ってきたら、チョコやクッキーなどの甘いおやつを食べてから、スイミングに通っています。顔にポツポツとニキビが出るようになりました。

テレワーク続きのキュウジさんは、リフレッシュも兼ねて仕事終わりにランニングを始めました。健康診断が近づいてきたのでいい機会だと思っています。

ヨウコさんは、ハヤタの体重減少が気がかり。練習や試合などで活動量が多い成長期は1日3食だけでは必要なエネルギーや栄養素を補えないため、「補食」が必要であることをアスレシピで学びました。

明日山家の皆さん。左上から右回りにキュウジさん、ハヤタくん、ヨウコさん、エミさん
明日山家の皆さん。左上から右回りにキュウジさん、ハヤタくん、ヨウコさん、エミさん

暑くなる時期の補食のポイント

補食とは、足りない分を「補」う「食」事。暑くなってきたこの時期は特に炭水化物、タンパク質、ビタミンCと水分をタイミングよく摂取することがポイントです。

摂りたい栄養素
・炭水化物(糖質)=試合や練習をやり抜くためのエネルギー源。脳に働くエネルギー。
・ビタミンC=運動により、体内へ酸素をたくさん取り込むことで増えた活性酸素を排出させる効果。
・タンパク質=練習や試合で傷んだ筋繊維の修復のため、腸内吸収の早い水分の乳製品がベター。
・水分=運動で失った水分の補給のため。スポーツドリンクが適切。

タイミングや目的
・運動前=エネルギー源となる糖質を中心に消化吸収の良いもの。
・運動中=エネルギー補給、糖質とビタミンCを摂る。
・運動後=筋肉の修復と疲れを残さないため、30分以内にエネルギー補給と乳製品。
※練習や試合前後に摂るものなので、消化吸収の遅い脂質はできるだけ抑える。

ハヤタの疲労回復、エミのニキビを改善するためのポイントはビタミンC。抗酸化作用と皮膚の強化、ストレスから体を守る作用もあります。お弁当を含めた3食に加え、補食を強化することにしました。

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