「張り切り万能弁当」のメニュー

このようなことを踏まえた「4月スタート張り切り万能弁当」は次のメニューになりました。

主食はおにぎり。枝豆でタンパク質、ちりめんでカルシウム、ヒジキで鉄を摂ります。おにぎりのサイズは1個50gと小さめに。最初はご飯の量を量り、感覚をつかんでいきましょう。

ハヤタは枝豆、ヒジキと2種類のおにぎりを計6個
ハヤタは枝豆、ヒジキと2種類のおにぎりを計6個

ハヤタは枝豆とヒジキを3個ずつの計6個(300g)、キュウジさんは2個ずつの4個(200g)、エミは3個(枝豆入りを2個で計150g)。ヨウコさんも3個(150g)ですが、更年期対策として貧血予防のため、鉄が豊富なヒジキを2個とします。おにぎりは合計16個握ります。

父キュウジさんのおにぎりは2個ずつの4個
父キュウジさんのおにぎりは2個ずつの4個

おかずは、主菜1でビタミンB1を豊富に含む豚肉を、主菜2でカルシウムや鉄が豊富な大豆製品の厚揚げを使います。チーズをプラスするとより栄養バランスが良い、摂りたい栄養素がしっかり摂れるようになります。

600mlの容器に入れたハヤタのおかず
600mlの容器に入れたハヤタのおかず

副菜はβカロテンの含有量が高く、赤、オレンジ、黄と彩りも鮮やかなカラーピーマンに、小松菜を使用。みそ汁は鉄、カルシウムが豊富な切り干し大根と乾燥ワカメを直接、スープジャーに食材を入れて熱湯注ぎ、時短とします。

果物はミカン。そのまま持ち運べるので便利で、食べる直前にむくため、ビタミンCなどの栄養素の損失も少なくて済みます。

妹エミのお弁当。おにぎりは3個でおかずの分量もハヤタの6~7割を目安に
妹エミのお弁当。おにぎりは3個でおかずの分量もハヤタの6~7割を目安に

お弁当の詰め方は量が多い人から

このように家族4人分を一気に作り、摂取エネルギー量に合わせて詰める量を調整していきます。

まずは朝練習があり、家を出る時間が早く、量も多いハヤタの分から。キュウジさんのおかずの量はハヤタの8割を目安です。残りをエミとヨウコさんの分として詰めていきます。おかずのすき間埋めには、ミニトマトやカラーピーマンを利用。ミニトマトはよく洗えない場合はへたを取った方がいいでしょう。

母ヨウコさんのお弁当。エミとほぼ同じだが、おにぎりはヒジキを2個に
母ヨウコさんのお弁当。エミとほぼ同じだが、おにぎりはヒジキを2個に

手際良く進めれば、25分で完成します。ヨウコさんの思いが込められた「部活弁当」を家族みんながしっかり食べて、心身ともにパワーアップしますように。

管理栄養士・山口美佐