今年の1月から、ゴルフにまつわる食の話をお届けしてきましたが、いよいよ最終回となりました。先日、知人のドクターが教えてくれたJGA(日本ゴルフ協会)の「ゴルフと健康」というポスターがあるのでご紹介します。

そこには、ゴルフの総本山であるR&A(Royal and Ancient Golf Club of St Andrews)の「Golf&Health」より引用された、「ゴルフをすると、主要な慢性疾患の予防と治療に役立つことが確認されていること、コレステロールや血圧を低下させること、早起きし、長い距離を歩き、仲間と共に笑うことによりカラダとココロの健康も増進させること」などが書かれています。またJGAのゴルフ応援サイトには、R&Aが作成した「ゴルフと健康」動画の日本語版が公開されているので興味のある方はぜひご覧ください。

確かに、ゴルフは長い距離を歩きます。カートを使わずプレーした場合の歩数は約1万2000歩、距離にすると約10kmと言われています。プロはそれをほぼ毎日行っていることになりますね。アベレージゴルファーはボールを左右に曲げるため、もっと多くの歩数を歩いていることになります。

ただ、アマチュアはカートを使用してラウンドするゴルフ場も多く、歩いてプレーしたくても、プレーファーストの観点からカートの方が速い場合、なかなか歩いてプレーすることができないかもしれません。

そこでおすすめなのが、ギャラリー観戦です。1カ所に滞在して、多くのプロの色々なプレーを見る定点観戦もありますが、お気に入りのプロについて18ホール歩きながら応援するのはいかがでしょう? 長い距離を歩き、「ナイスプレー!」と声を出すのも気持ちの良いものです。

観戦に通ううちに仲間ができ、自身がプレーしなくても「推し活(ギャラリー観戦)」することでカラダとココロの健康増進につながります。実際、年齢をお聞きしてびっくりするほど、実年齢より若々しい方たちをプロのトーナメント会場でお見受けします。

長寿時代、生かされるのではなく、健康で長生きしたいのは皆が願うことだと思います。「基本の食事の形」を整えることと、適度な運動で健康寿命を延ばしましょう。

スポーツをしている方は、食を整えることで、十分な運動に耐えられるカラダ作り、パフォーマンスアップ、ケガ予防につながります。「食事の基本の形」を継続してください。満点じゃない日が続いても諦めず、継続は力なりです。これからも食でアスリートを応援していきます。長い間ありがとうございました。

今回は、レンジで作る「栄養満点!卵と豆腐の豆乳雑炊」を紹介します。絶対欠食して欲しくない朝食として、簡単に作れるお手軽メニューです。

1品でもエネルギー源となる炭水化物、カラダ作りに欠かせないタンパク質、カルシウムや鉄などのミネラル、各種ビタミンを摂ることができます。

また、寒い季節には、温かいものを食べて、寝ている間に下がった体温を戻してから外出しましょう。体温が1度上がると免疫力は最大で5〜6倍も上がると言われています。

管理栄養士・石村智子