女子プロゴルフは、今シーズン前半の16試合が終了しました。15試合目のサントリーレディスでは大里桃子選手(25)が3年ぶりに、その前週のヨネックスレディスでは新垣比菜選手(25)が6年ぶりに優勝し、若手やベテラン、不調期を乗り越えた選手と様々な選手が活躍し、毎週見逃せない展開になっています。

優勝した選手が次週は予選落ちすることもあるくらい、ゴルフは、プロであっても好調をキープするのが難しいと言われる競技です。技術面だけではなく、体調やメンタル面もパフォーマンスに影響を与えます。

神経伝達物質のアセチルコリン

大里選手はサントリーレディスのツアー中、「ナス」を「勝負食」としていました。ナスに含まれている神経伝達物質のアセチルコリンは、胃や腸などの消化器官を介して自律神経に作用し、ストレス性の交感神経の活動を制御し、血圧や気分を改善すると言われています。メンタルを安定させ、ここ一番での「勝負食」としてナスを選びました。

食品は薬ではないので、即効性はありません。また、単品だけを摂ることはアスリートの食事として適していません。

大里選手は日頃から食事を「基本の食事の形」に整えており、その上でナスを使った料理を献立の一品に加えたということです。毎日の食事を整えた上で、メンタルをコントロールするために「勝負食」を取り入れることはおすすめできます。

「勝負食」としての食材は選手それぞれ異なると思いますが、「これを食べておけば大丈夫」というルーティーンも役立つこともあります。食に興味を持ち、自身の勝負食を作り上げることは、アマチュアゴルファーにとっても参考になりますね。

今回は暑い夏でも火を使わず、レンジで簡単に調理できる「レンジで簡単!ナスと厚揚げのネギゴマポン酢」を紹介します。厚揚げはタンパク質、カルシウム、鉄が豊富に含まれています。面倒でもキッチンペーパーで余分な油を取ったり、ナスの皮に切れ目を入れたりすると、ヘルシーでおいしく仕上がります。

温かくても、冷やしてもおいしくいただけます。ぜひお試しください。

管理栄養士・石村智子