芝も少しずつ緑になり、ゴルフのラウンドをするには良い季節になりましたね。プロゴルファーは、3日間や4日間の試合前にも練習ラウンドやプロアマ戦などがあり、移動日以外はトレーニングとラウンドが続きます。ケガなく良い状態を保つには、毎日のカラダのケアと食事管理がとても大切です。

一般ゴルファーは、1日ラウンドするだけでも翌日の朝に筋肉痛や腰痛、胃もたれなどを起こしたり、疲れが残ったりすることもあるようです。それを避けるには、その日のうちに疲労を回復させる対策が必要です。

身体面ではまず、ストレッチなどを行いましょう。食事面では、プレー終了後に糖質とタンパク質を補いましょう。プレー終了後、なるべく早めに摂取するのがポイントです。それによりカラダが失ったものを補い、疲労回復につながります。

例えば、クラブハウスで夕食の負担にならない量のサンドイッチをシェアしたり、おやつを食べたりすることをおすすめします。すぐに帰る場合は、途中のコンビニでバナナ、カステラ、大福、肉まん、アンパンなどと牛乳、プロテイン入りのドリンク、果汁100%のオレンジジュースなどの飲み物を選ぶと良いでしょう 

夕食は筋肉修復のために良質なタンパク質を摂りましょう。良質なタンパク質とは、肉、魚、卵、豆腐などで、これらを使った料理を摂るようにすることです。

とはいえ、疲れて帰った後に手の込んだ料理をするのは大変です。そういったことを想定して、簡単でも基本の食事の形の内容が揃うように前日から準備しておきましょう。温め直して食べられるものや丼物などがおすすめです。

具体的には、カレーやシチュー、親子丼や海鮮丼、寒い季節でしたら鍋料理などもいいですね。疲れたからといって、ラーメン単品だけや、食べずに寝るというのは翌日に疲れが残ります。「その日の疲れはその日にとる」。年を重ねても長くゴルフができるよう対策していきましょう。

写真は「鶏肉とキャベツのブレゼ風」です。

「ブレゼ」とはフランス料理の調理法のひとつで、日本語では「蒸し煮」と表現されることが多いようです。今回は蒸し器を使わず、疲れていても簡単に調理できるよう電子レンジを使用しているので調理時間は10分です。

鶏むね肉は低脂肪高タンパク質。塩麹を使用するとパサパサ感が苦手な方も食べやすくなります。

管理栄養士・石村智子