国内プロゴルフは2月末から女子ツアー (試合)が始まっており、男子は3月28日から始まります。試合は全国各地で行われ、男子は4日間、女子は3日間または4日間かけて行われます。家族らが待つ「地元開催」以外は、大きな荷物を抱えて、ほぼ毎週巡業することになります。

女子の場合、11月21~24日に開催されるLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップまで37試合あります。特に近年は4日間競技が増えており、最終日の最終ホールまで良いパフォーマンスを維持できるよう持久力が必要です。

そのため、オフ期間中のトレーニングも大切です。ツアー中は食事内容に気を配り、試合時間に合わせて食事を摂り、エネルギー切れを起こさないよう補食を活用することも必須となります。

外食が続くツアー中、自分で健康管理

ツアー中、調理施設付きの宿泊施設を借りて、管理栄養士や家族が食事管理をしてくれるのは、ほんの一部の選手だけです。ほとんどの選手は外食続きとなり、自身で食事管理をしなければなりません。長いツアー中の健康管理と良いパフォーマンスのため、外食をするにしても食事は「基本の形」に整えることが大切です。

焼肉でも胃もたれしない肌荒れしない

プロゴルファーは男女とも焼肉店で食事をすることが多いようです。アスリートはお肉が好きですし、どんなエリアにもあるので行きやすいのでしょう。

焼肉店でも、メニュー選びや食べ方が大切です。脂の多い肉ばかり食べるとバランスが悪くなり、肌荒れや胃もたれにつながります。

それを防ぐため、「赤身の多い部位を選ぶ」「焼き野菜など野菜メニューもとり入れる」「サンチュなどで巻いて食べる」「卵やワカメのスープも選ぶ」「ご飯も食べる」というようにしましょう。焼肉店でのメニューにはないもの、例えば乳製品と果物はコンビニなどで購入し、部屋で食べるようにすれば、「基本の食事の形」に整えることができますね。

写真は「焼き野菜と巻き野菜たっぷり焼肉」です。焼肉店でもこれをイメージしながら、お肉や野菜を焼いて熱々をお召し上がりください。

一般ゴルファーの方もそうでない方も、焼肉店に行ったときや自宅で焼肉をする時も食べ方を参考にしてください。季節の野菜を取り入れて、お肉に焼き野菜や巻き野菜を加えると、栄養バランスが良くなります。

管理栄養士・石村智子