「暑くて食欲がない」と、そうめんだけなど偏った食事になっていませんか? 食事を抜いたり、簡単なもので済ませたりすると栄養のバランスが崩れてしまい、疲労が抜けず、さらに体調を崩すという「夏バテスパイラル」になりかねません。

夏バテしないよう、また夏バテかなと感じたら早めの対策が肝心です。

アスリートの食事は「基本の食事の形」が土台となりますが、まずは炭水化物に偏った食事にならないよう、タンパク質とビタミンB1もしっかり摂るようにすることです。ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変換する働きをする疲労回復に欠かせない栄養素です。ビタミンB1を多く含む豚肉はタンパク質も豊富なので、疲労回復、夏バテ対策にオススメの食材です。

また、ナス、トマト、ズッキーニのような夏野菜を積極的に摂るようにしましょう。これらは水分を多く含んでいるので、不足しがちな水分補給ができるとともに熱がこもった体をクールダウンしてくれます。抗酸化作用のあるビタミンA・C・Eなども含んでいるので、体内の活性酸素の除去、紫外線対策などにも効果があると言われています。

写真は「夏野菜と豚肉のピリ辛そうめん」です。一品で炭水化物、タンパク質、ビタミンB1などが摂れ、夏バテ予防にぴったりなメニューです。ピリ辛味が食欲を刺激します。

具はそうめんだけでなく、ご飯とも相性が良いので丼ものにしてもおいしく食べられます。ぜひお試しください。

管理栄養士・石村智子

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