寒い季節は、体内の熱を外へ逃がさないように血管が収縮するため、血流が悪くなります。筋肉も硬直し、関節の可動域が狭くなるなど、ケガのリスクが高まりやすい時期です。

ケガを予防するには、日頃から「基本の食事の形」に整え、ケガをしにくいカラダ作りをすることや、運動前後の念入りなストレッチが大切です。

それでもケガをしてしまうことはありますね。ケガをしてしまったら適切な処置を施し、カラダを再生させるための材料(食事)をしっかり摂りましょう。

骨の修復・再生はカルシウムだけではない

以前のコラム「骨折してしまったら…カルシウムだけじゃない、修復・再生に必要な栄養素」でもお伝えしたように、骨折した場合、早期回復のためにポイントとなる栄養素はカルシウムだけではありません。骨の骨格となるタンパク質、コラーゲンを生成するために必要なビタミンC、骨の形成を促進するビタミンK、密度の高い骨作りのためにマグネシウム、カルシウムの吸収を上げるビタミンDなど様々な栄養素を摂ることが大切です。

写真は、「納豆とサケのチャーハン」です。納豆はタンパク質、カルシウム、マグネシウム、ビタミンKなど、サケはタンパク質、ビタミンDなどを含んでおり、骨作りに必要な栄養素を含む食材の組み合わせになります。

卵はビタミンCと食物繊維以外の栄養素を全て含む「完全栄養食品」と呼ばれ、カブの葉や大葉(シソの葉)にはビタミンCやKのほか、各種ビタミン・ミネラルが含まれています。

納豆とサケのチャーハン」に牛乳かヨーグルト、さらにビタミンCが豊富な果物を合わせると、骨折予防や骨の修復に適した1食分のメニューとなります。ぜひお試しください。

管理栄養士・石村智子