皆さんは、ファストフードとどのように付き合っていますか? 選手や保護者の方と話をすると、「すみません、今日のお昼はファストフードでした。時間がなかったので…」などと良くないイメージを持つ方が多いようで、自分の選んだ食事はダメだったと評価したり、言い訳を考えたりしてしまうようです。

ファストフードのファスト(fast)は「速い」という意味で、ファストフードは「注文して待たずに食べられる手軽な食品のこと」。時間のない時や、練習後の補食としても活用して良いはずです。ただし、アスリートの食事は「食事の基本の形」に整えることが大切なので、ファストフード店でどのメニューをチョイスするかが大切になります。

バーガー類とフライドポテトと炭酸飲料の組み合わせでは、「食事の基本の形」に整えられませんね。ファストフード店のホームページで、自分が選んだ商品がどのくらいのエネルギー量(カロリー)なのかをチェックしてみるのも良いと思います。参考までに、ある店のチーズバーガーは307kcal、フライドポテトMサイズは410kcal、チキンナゲット5ピースは270kcalです。

注文する際には、
(1)少しでも多く野菜が使われているお店やメニューを選ぶ
(2)マヨネーズ類がたっぷりのバーガー類は調味料を抜いてもらう、もしくは半分にしてもらうよう注文する
(3)サイドメニューにサラダなど野菜がメインのメニューを選ぶ
(4)飲み物は牛乳や果汁100%のオレンジジュースを選ぶようにする

このようなポイントを押さえると「食事の基本の形」に近づけることができます。ファストフードをもっと知って選ぶ、知って食べれば、活用できると思います。

写真は、「お家で作ろう!フィッシュバーガー」です。レシピでは、揚げたてを使っていますが、前日のフライの残りを使っても良いでしょう。また、ラッキョウを使うと、タマネギを水に晒す手間もなく簡単にタルタルソースができます。瓶に数個残っている時など、使い切ってしまいましょう。

管理栄養士・石村智子