毎日の食事作りで、弁当や惣菜を購入することもあるでしょう。今ではテイクアウトや宅配サービスのメニューも多岐にわたり、楽しめるようになりました。

このように、家庭以外で調理されたものを家で食べるスタイルを「中食(なかしょく)」と言います。「中食」の良さは、調理の手間がかからないことと、各自が好きなものを食べられるということがありますね。「中食」を利用しても「基本の食事の形」に整えていけば良いのですが、メニューを見ると主食と主菜がメインで副菜が少ない、乳製品や果物が摂りにくいということに気が付くのではないでしょうか。

「中食」を選ぶ際には、副菜メニューを積極的に取り入れることを頭に入れておいてください。逆に言うと、中食だけで「基本の食事の形」に整えられない場合は、一品でも良いので副菜を加えるようにしましょう。

例えば、野菜。1日の摂取目標量は350gですが、この量をまかなえない日は、栄養価の高い緑黄色野菜を優先的に摂ります。洗う手間だけのミニトマトやサラダ菜のサラダ、ニンジンの野菜スティック、レンジで調理できる小松菜、チンゲン菜、ブロッコリーなどで副菜を一品増やしましょう。

写真は「レンジで簡単!!チンゲン菜とツナ缶の中華風おひたし」です。チンゲン菜の代わりに、小松菜やホウレン草を使っても良いでしょう。ホウレン草の場合は加熱後、水にさらしてアク抜きをしてください。

ツナ缶がない場合は、野菜だけでもおいしく食べられます。ぜひ、副菜メニューの一品に加えてみてください。

管理栄養士・石村智子