明日13日は十五夜。日本の季節の行事食を楽しんでみませんか?

アスリートにとって、ストイックに食事を整えていくことはもちろん大切ですが、基本的には食事はおいしく、楽しいものと考えています。

親としては、子どもに好き嫌いが多いと心配になりますし、小食だともっと食べて欲しいと思いますよね。確かに、疲れていても食べられるアスリートは強いですし、たくさん食べられるアスリートはカラダも大きくなります。

学齢に合わせた食育が必要

しかし、食べ物の好みや食べられる量は変わっていきます。学齢に合わせた食育が必要なのです。

小学生アスリートは、食べることに興味を持つこと、そしてたくさん食べて、たくさん遊んで(運動して)、たくさん寝ることが基本です。中学生や高校生になり、カラダ作りやコンディショニングのために食の大切さを理解し、実践しようとする時に、食に興味がなかったたり、嫌いなものを無理やり食べさせられてトラウマがあったりすると、なかなかうまくいきません。

野菜苦手なサポート選手の例

食事サポートをしているある小学生アスリートは野菜が苦手でした。どんな野菜なら食べられるか、どのくらいの量なら食べられるかと話をし、「ミニトマト3つ」ということで折り合いをつけました。ある日、食事記録の中で5つ食べた日があり、親御さんとともに、出来たことを大いに褒めました。

今でも野菜は得意ではないけれど、確実に摂取量は増えています。その小学生アスリートはこの1年余りで身長が12.4cm伸び、体重が11kg増えており(除脂肪体重プラス11.4kg、体脂肪量マイナス0.4kg)、良い成長を続けています。食事の基本の形を整えることを目指し、続けていくことで必ずカラダは変わっていきます。楽しく、おいしく、コツコツと食事を整えていきましょう。

さて、今回紹介するのは、十五夜に合わせた「カボチャのお月見だんご」です。ビタミンAやEを含むカボチャと良質なタンパク質の豆腐を使い、行事食で楽しみながら、栄養価をアップしています。

お子さんと一緒に作れば、食への興味も深くなるでしょう。炭水化物もしっかり摂れるので、試合前の食事に加えたり、おやつ(補食)にしたりするのもオススメです。お試しください。

管理栄養士・石村智子