夏も終わりになると過ごしやすくなり調子が上がってくるはずなのに、疲労感が抜けずだるかったり、風邪をひいたり、胃腸の調子が悪かったり、肩こり、腰痛、下痢、便秘などの症状が出てくる場合があります。

高温多湿による自律神経の乱れや夏の疲れの蓄積、冷房による内臓の冷え、冷たいものの摂り過ぎなどによる消化機能の低下などが引き金になっていると考えられます。

症状を長引かせず、ベストパフォーマンスが発揮できるようコンディションを整えていきましょう。

腸内環境を整える

十分な睡眠と基本の食事の形を意識し、特に腸内環境を整えるようにすることが大切です。腸内環境を整えることにより、下痢や便秘が解消され、免疫力アップにつながりアレルギーを起こしにくく、風邪をひきにくい体質になります。また、ほとんどの栄養素は腸管から吸収されるので、栄養素を無駄なくスムーズに吸収できることにつながります。

腸内環境を整えるには、ヨーグルト、チーズ、乳酸菌飲料、納豆、キムチ、ザーサイ、ザワークラウトなどの乳酸菌を含む食品を摂ることと、オリゴ糖や食物繊維を多く含む食品を摂ることが効果的です。

豆腐、納豆、みそ、しょうゆなどの大豆加工品、ゴボウ、タマネギ、ネギ、ニンニク、アスパラガス、枝豆、トウモロコシ、キャベツなどの野菜類、バナナなどはオリゴ糖や食物繊維が多く含まれています。

写真は、「野菜たっぷりキーマカレー」です。ご飯は雑穀米を使用すると白米よりビタミン・ミネラル類が多く摂れ、栄養価があがります。レシピでは牛の赤身ひき肉を使用していますが、豚の赤身ひき肉でも良いでしょう。赤身を使用すると脂質が少なく、鉄も多く摂取できます。野菜は1日の目標摂取量の約半量を摂ることができます。カレーに使用されるスパイスは食欲増進効果があります。コンディションを整え、秋を迎えましょう。

管理栄養士・石村智子