スポーツ推薦や総合型選抜を使って受験する高校3年生は、そろそろ進学先が決まる頃でしょうか。大学でも競技を続ける人は、さらにパフォーマンスを高めるための対策を今から準備しておきましょう。

大学で競技力を高めるには、食事が大切です。これまでは自宅や寮で3食しっかり管理されてきた人も多いと思いますが、大学に進学すると同時に1人暮らしを始めたり、寮に入ったとしても昼食は自分で用意する必要が出てきたりします。

練習の質や量が高まり、授業との両立もしなければなりません。多忙な中でも食事を整えられるポイント3点をお伝えします。

①自炊ができるように練習しておく

まずは、ご飯を炊く、パスタをゆでるなど簡単な調理法をマスターしておきましょう。場合によっては、コンロが使えないこともありますが、電子レンジを駆使してできるレシピに挑戦してもいいですね。食費の節約を考えてもやっぱり自炊が一番です。

現役大学生に聞くと、味付け済みの肉を冷凍したものなどを自宅から送ってもらうこともあるようです。寮でも部屋に冷蔵庫があれば、冷凍や冷蔵で保管することができますね。住むところが決まったら、調理環境を確認しておきましょう。また、食材を購入できる場所もチェックしておきましょう。

②学食や外食では自分で調理しないもの

学食を利用したり外食したりと、自分でメニューを選ぶ機会も多くなります。野菜や魚など普段不足しがちな食材をとるチャンスですので、自分で調理しないものを選ぶと良いでしょう。練習が多い日はご飯を大盛にするなど、自分のエネルギー消費にあった量をとるよう調整もしてください。

③補食をまとめて準備しておく

朝ご飯の前に朝練をすることも多いと思います。練習前にとる補食や練習後の食事や飲料は自分で用意するようにしましょう。保存がきくゼリー飲料などをまとめて買っておくと、準備漏れもなく安定的にとることができると思います。

体調や練習量に合わせて自分で食事が管理できるようになると、コンディションを調整しやすくなります。「食事の量やバランスを整えろ」と急に言われてもできないこともあるので、やれることから1つずつ取り組んでいきましょう。

今回紹介するレシピは「タラコチーズトースト」です。不足しがちな乳製品のチーズと、アスリートが好きなタラコを組み合わせました。

忙しい昼食や練習前後の補食として、手軽に作ることができます。トースト1枚では量が足りないときは2枚以上、またタラコ以外のトッピングでオリジナルメニューを作り、楽しんでくださいね。

女子アスリート/管理栄養士・上木明子