ケガで練習ができない時の食事はどうすればよいか、迷うこともありますよね。「練習をしていないので、おなかが空かない」「故障中に太りたくない」などと言う選手も多く、実際に食事量を減らして太らないようにしている選手も多くみられます。

果たして、ケガをした時の食事はどう考えればよいのでしょうか。練習ができない時の食事調整についてお伝えします。

1、基本は3食しっかり、量は減らさない

練習がしっかりできている時はエネルギー消費量が多いため、運動で消費するエネルギーを食事で補給する必要があります。ならば、その練習ができないなら食事をおろそかにしていいのか、ということではなく、普段の生活に必要な最低限のエネルギー量はとらないといけません。

加えて、今までの練習で獲得した筋肉量を維持するためにも、低脂肪高タンパクと質は意識しつつも、3食の食事量は減らさないように気を付けましょう。

2、状況によって補食の量や内容を調整

3食の食事がしっかりとれている場合、練習前後にとっていた補食を減らして量を調整する手はあります。ただ、故障中でも筋トレなどのボディーメイクや、プールやバイクなどのトレーニングを取り入れることもあると思います。

このような場合、エネルギー不足では筋肉量を増やすことが難しくなりますし、有酸素運動を長く継続するとエネルギー消費はなかなかの量となります。運動状況に合わせて、練習前後で補食をとることも検討しましょう。

3、ケガの治り具合も食事が関係する

エネルギー不足の状態が続くと、ケガがなかなか治らないケースもあります。ケガを早く回復させるためにも、3食の食事を充実させてエネルギーや栄養素を十分に補給できるようにしっかり整えていきましょう。

ケガをすると、練習を復帰する際に体重が増えたり、身体が重くなったりしないようにと気にする選手が多くいます。実際は、身体を動かすようになるとエネルギー消費量が上がってくるため、増えた体重も速やかに元に戻ることが多いのですが、不安な気持ちになるのもわかります。

とはいえ、心配しすぎないことも大切です。ケガをしている時こそ、今、自分にできることを振り返って、身体を休める時間にあてたり、筋力を強化したり、自分の課題に合わせて時間を有効に使いましょう。

今回紹介するレシピは「ニラ豆腐」です。低脂肪でタンパク質が豊富な豆腐は、体重管理やケガをしているときにも安心して食べられる食品の1つです。豆腐にトッピングするたれを工夫すれば、飽きずに食べられますよ!

ニラとショウガをたっぷり使った香味だれは、豆腐だけではなく、豚しゃぶやささみなどにも合わせやすいです。ぜひお試しくださいね。

女子アスリート/管理栄養士・上木明子