消化良いものを腹八分目

お昼は「受験必勝弁当」で、たっぷり使った脳の疲れを回復させましょう。糖質をエネルギーに変えるビタミンB1が豊富な豚肉をご飯にのせれば、見た目でも満足するはず。

ご飯の上に「トンテキ」をのせて見た目も満足
ご飯の上に「トンテキ」をのせて見た目も満足

頭をフル回転させていると甘い物が欲しくなるので、サツマイモのオレンジジュース煮で心を落ち着かせます。緊張やストレスから多く消費されたビタミンCはブロッコリーで補いましょう。根菜類を使ったきんぴらは腸の働きを良くしますが、おなかの調子が思わしくない場合は、ゴボウやレンコンを使わず、大根とニンジンで作ってください。

甘い「サツマイモのオレンジジュース煮」で心を落ち着かせます
甘い「サツマイモのオレンジジュース煮」で心を落ち着かせます

午後も試験が続くことが多いので、腹八分目を目安に消化の良いものを入れるのがポイント。くれぐれも験担ぎに「カツ」などの揚げ物を入れることはやめてくださいね。

試験日の夕食は、野菜や肉・魚類がたっぷり入った鍋などでビタミン、ミネラル、タンパク質を補給し、次の試験に備えます。ご飯のほか、シメの雑炊やうどんなどで糖質をプラスしてもいいですね。

次の試験まで3日以上あくなら、このように普段の食事と試験前の食事を繰り返せばいいのですが、試験が連日続くこともあるでしょう。まさにトーナメント戦と同じですね。その日の疲れはその日のうちにとり、翌日の試験に備えてください。皆さんの健闘をお祈りしています。

おせち料理は意外と高カロリー

受験生だけでなく、お正月にオフ期となるアスリートもおせち料理の食べ方に注意が必要です。おせちは日持ちさせるために砂糖や塩を多く使用しており、意外と高カロリー。伊達巻、きんとん、黒豆などは特に砂糖を多く使っています。逆に、煮物やなますなどの酢を利用したものはおすすめで、高タンパクメニューを作るならもも肉を使った煮豚がいいでしょう。運動をしない分、食べ過ぎて復帰する時に体が重たくならないよう気を付けましょう。

管理栄養士・山口美佐