本格的に寒くなってきました。シーズンオフになった選手は体重・筋肉量の増量、これからシーズンインする選手は減量する場合もあるでしょう。どちらを目的にするとしても、ジュニア選手は「無理をする」ことは禁物です。

増量、減量において注意点は同じ。何に気をつければよいか、3つのポイントをお伝えします。

1、目標・目的を決める

目標・目的は、競技を行う上で必ず立てるものです。最終的に選手としてどうなりたいかが「目的」で、それを達成するための手段が「目標」です。その目標の中の1つに体重の増減があります。数値を先に考えるのはパフォーマンスに対して、マイナスにしかなりません。まずは今の競技目標と目的を明確にしましょう。

2、増量・減量値・期間を決める

目標や目的を元に、増量・減量の数値、期間を決めていきます。増量・減量どちらにも言えるのは「ベストなコンディション作りのために体を変えること」。その体でベストな動きをするなら逆算して、いつまでに変わっていればよいのかを決めておく必要があります。

体重が変われば体型も変わり、動きの感覚も変わります。その変化を自分のものにするために、慣らし期間も含めて日程を決めなければなりません。増量しすぎて動けない、減量しすぎて持久力が落ちるということがないようにしましょう。

3、1日の食事の増減を決める

1カ月で体重を1キロ増量(減量)には、1日に約240kcalを今の食事に増やす(減らす)のが目安です(1カ月で約7200kcal)。計算上では、ご飯1口から2口程度を毎食増やす(減らす)と考えればよいでしょう。

しかし、実際にはジュニア選手は代謝量が高く、この量で調整しても期間内に決めた数値にはならないことが少なくありません。そのため、食事量を過度に増減してしまい、体を壊すことにつながります。必ず体重を毎日測定して、食事量が合っているのかチェックし、調整していきましょう。

次のページ増量にも減量にも応用できるお弁当と心得とは