それでは部活動においては具体的にどんな対策が必要になってくるのでしょうか。5月26日に栃木県教育委員会が安全対策マニュアルを発表しました。

大きなかけ声、スクラムなど体を合わせることも避ける

基本の活動内容では「個人で行える活動(ランニング、ダッシュ、サーブ練習、個人練習、個人創作等)」と定めています。また、「集団でのランニングなどを避ける」「大きなかけ声などの活動は避ける」「準備運動などはペアなどで行わず、1人で行う」ことなどが留意事項になっています。

栃木県教育委員会の資料
栃木県教育委員会の資料

運動部の詳しい内容では、以下が紹介されています。

・野球、ソフトボールなど生徒同士の間隔を空けたキャッチボールやバッティング、守備練習
・サッカー、バスケットボール、ラグビーなど生徒同士が距離をとったパス練習、個人でのシュート練習
・バレーボール、テニス、ソフトテニス、バドミントン、卓球などサーブ練習や生徒同士が接触しないレシーブ練習、シングルでのラリー練習
・陸上競技・水泳・ウエイトリフティングなど姿勢・フォーム等の分析、個人でのランニング、補助を必要としない個人練習

ラグビーのスクラム、バスケットの体を当てるようなコンタクトプレーは控え、個々人が距離を保ちながら行える練習を推奨しています。

ツバは吐かない!ドリンクもグラウンド上に捨てない

また、JSPO(公益財団法人日本スポーツ協会)は「スポーツイベントの再開に向けた感染拡大予防ガイドライン」で

「運動・スポーツ中に、唾や痰(たん)をはくことは極力行わないこと」
「タオルの共用はしないこと」
「飲みきれなかったスポーツドリンク等を指定場所以外(例えば走路上)に捨てないこと」

と留意点を挙げています。

これらのガイドラインなどは、現段階で得られている知見などに基づき作成されています。今後の情報の集積や各地域の感染状況を踏まえて、見直されることがあります。引き続き、各官公庁の発表などを参考にしながら「withコロナ」のスポーツ活動を行っていきましょう。