「タンパク質は3食に分けて、いろいろな食材から摂りましょう」というフレーズを聞いたことがありますよね。この理由を考えたことはありますか?

これは大きく2つの理由からです。

一度に使える量に限りがあるため

まず、「3食に分けて」の理由は、タンパク質は一度に大量に摂っても全てが体内で活用されるわけではないということ、つまり体内で一度に活用できる量が限られているからです。一度に使いきれなかった分は脂肪となってしまいます。そのため、3食の食事や補食も活用してこまめに摂ることが勧められているのです。

色々なアミノ酸や栄養素をとるため

もう1つ、「いろいろな食材から摂りましょう」の理由は、食品によってタンパク質を構成しているアミノ酸が異なっているためです。人の体を構成しているアミノ酸は20種類ありますが、限られたタンパク源だけを食べていては、この20種類をまんべんなく体の中に取り入れることができません。

さらに、タンパク源となる食品にはタンパク質以外の栄養素も含まれています。その「タンパク質以外に含まれる栄養素」が食品によって異なっているということも重要なポイントです。食事ごとにタンパク質源を変えることで、自ずとその他の栄養素の種類も増えて、栄養バランスが整いやすくなります。

このような理由から「タンパク質は3食に分けて、いろいろな食材から摂りましょう」と言われています。日々の食事に、「動物性タンパク質」「植物性タンパク質」を多く含む食品を組み込みましょう。

・動物性タンパク質=肉、魚介類、卵、乳・乳製品
・植物性タンパク質=大豆・大豆製品

「いろいろな食材から」となると、メインのおかずとなる主菜以外からもタンパク質をとることを考えたほうがいいでしょう。例えば、あえ物にハムやシラスを加えるといったことも良いですね。食事を作るときにはそのような「ちょい足し」を意識してみましょう。

ということで、今回は「いろいろ野菜の納豆マヨあえ」を紹介します。

豆腐や納豆などの大豆製品も立派なタンパク源です。ハムやシラスと同じように、今回は納豆を活用してみました。自宅にある野菜を切って、ゆでて混ぜるだけの簡単レシピ。しかも調味料はマヨネーズとしょうゆだけなので、気負わずに作ることができます。

納豆のとろみがあるので、するするっと口に入っていきます。納豆に苦手意識がある人でもこれなら食べられるかもしれません。ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。

KAGOSHIMA食×スポーツ/管理栄養士・久永まゆみ