新しい1年が始まりました。今年はどんなお正月を過ごされたでしょうか。三が日も過ぎ、少しずつお正月気分も抜けてくる頃ですね。

さて、お正月に食べるものに「お餅」があります。お餅は日本人にとってお祝い事や特別な日に食べる「ハレ」の食べ物です。お雑煮、シンプルなしょうゆ餅や磯辺焼き、きな粉餅などいろいろな食べ方があり、皆さんもお正月は、好みの食べ方でお餅を楽しまれたことでしょう。

お餅はお正月だけのものではない

お餅はお正月のもの、ハレの日のものと特別感を抱いていると、日常の生活に戻った時にお餅から遠のいてしまいがちです。

お正月のお餅余ってるよね。でも、特別なものを作るのは面倒だし、焼くのも飽きたからひとまず冷凍庫へ入れておこう…そして、そのうち忘れ去られてしまう…といったことはないでしょうか。そんなかわいそうなお餅を救出しましょう。

スポーツをする皆さんにとって、エネルギー源となる糖質補給は当たり前のことになっていますね。糖質の補給といえば、ご飯、パン、麺が定番ですが、せっかく身近にお餅があるなら使わない手はありません。スポーツ選手がお餅を使わないなんてもったいないのです。

糖質源としてお餅を活用するためには、日常使いすることが大切です。「特別なもの」というこだわりをなくし、もっと日頃からお餅を食べてみませんか。

おやつに「甘い系」、おかずもボリュームアップ

おやつ(補食)に焼き餅やぜんざいにするのはどうでしょう。甘い系のお餅は、餅単品よりも糖質量が増えます。また、いつも作っている料理にお餅を入れてみるというのも一案です。そうすると目先が変わって、ご家庭の新しい一品となります。

おかずにもお餅を加えるとボリュームがアップ。お肉や野菜も一緒に摂るので、餅を単品で食べるよりも飽きずに食べられるのも良いところです。お餅をたっぷり入れれば、一品で「主食」+「主菜」になります。

今回は、おかず系のお餅料理として「ネギ豚もっちーず」を紹介します。豚肉のうま味、ネギの甘味、しょうゆの甘辛たれが絡んでご飯が進むので、カーボローディング中の主菜としてもおすすめです。とろーり溶けたチーズとも相性抜群。甘い系のお餅が苦手な選手にも好評のメニューです。

エネルギー摂取量が増えるとき、合わせて増やす必要があるのがビタミンB群です(参考:「試合期のスタミナアップ、エネルギー源を増やす時はビタミンB群も一緒に」)。豚肉はこのビタミンB群を多く含んでいるので、お餅と合わせて食べるにはぴったりの食材です。

お餅は作ってから時間を置くと固くなってしまうので、出来立てを温かいうちにお召し上がりくださいね。

KAGOSHIMA食×スポーツ/管理栄養士・久永まゆみ