こんにちは。KAGOSHIMA食×スポーツから公認スポーツ栄養士の田畑です。

新型コロナウイルスの感染拡大防止として外出自粛が叫ばれた2020年、選手に求められたのが「食の自立」です。これまで外食に頼っていた選手は自分で作れないとなれば、テイクアウトやお惣菜、弁当に頼らざるを得ない状況となり、栄養の知識や選ぶ力がより重要性を増し、実践力が試されたように思います。

知識を高め、自分で選ぶ力をつける

しかし、どんな選手であっても、いきなり自立できるわけではありません。様々な経験の中で身につけていくものですが、できるだけ早く習得するための秘策は、子どもの頃からの日常習慣が大切。子どもの習慣にしたい家庭でできる3つのポイントをお伝えします。

子どもの習慣にしたい3カ条

(1) 食べることは楽しい

食べることが好きで食に関心が高い選手ほど、スポーツにおける栄養の重要性を伝えた時の聞き入れ方や取り組み方が意欲的です。実践するときも、ただ栄養素を並べるわけではなく、食事としてのおいしさや楽しさを盛り込んで、食べているように思います。目で見て、触って、口の中で味わって、さらには一緒に食べる人とコミュニケーションをとりながら、食べることそのものを楽しむ環境を作りましょう。

(2)食べる物への関心を持つ

食べる物への意識や関心を持たせるためには、「今日のメニューは?」「どんな食材が使われている?」「どこで作られたもの?」ということに興味が沸くきっかけを作ることです。例えば、学校給食の献立だよりをチェックする、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく準備する、香りや色でも食欲を沸かせる、今日のメニューのこだわりを伝えるなど。また、「疲れをとるならコレがいいよ」「体大きくするなら○○を食べよう」というように、目指すことに合わせた情報を日常から盛り込んでいきましょう。

(3)準備することから体験を

自分で食事の準備をすると、色々なことが身につきます。

・ご飯を茶碗によそう→量を認識できる
・おかずをテーブルに並べる→メニューを認識する
・「いつもの」ご飯のお供や飲み物、箸などを準備する→何がないかを確認する

これらをすることで、栄養バランスの良い食事を揃える力が身につきます。さらに栄養の知識がつくと、足りないものを認識し、自分で工夫するための行動につながっていきます。

子どもの頃の習慣や体験、知識がベースとなり、その先、成長する過程で得られる情報や食選択の機会を通して、食の自立ができるようになります。上記に述べた3つのポイントを押さえて、子どもの食環境・食習慣を作ってみてください。

今回紹介するレシピは、レバー惣菜をアレンジした「レバー入りポテトサラダ」と「レバー入り卵サラダ」です。鉄分をはじめ、多くの栄養素を含むレバーですが、「下処理が大変」「親が苦手で食べたことがなかった」「食感が嫌い」「においが嫌い」といった理由から、好まれない食材でもあります。ほんの少しでも食べる機会を増やすと、一度に多くの栄養素をとることができます。

レバー入りポテトサラダと卵サラダ

まずは、下処理をしなくてもいいように市販の惣菜を使い、アレンジメニューにトライしてみてください。サンドイッチに挟んだり、フランスパンにディップしたりすると、おしゃれで食べやすく、おすすめです。

KAGOSHIMA食×スポーツ/管理栄養士・田畑綾美