やっと学校生活が以前に近い状態になり、部活動や大会もかなり実施できるようになってきました。それに合わせてか、学校から対面でのスポーツ栄養セミナーの依頼も増えてきました。オンラインの良さはあるので今後もなくなることはないでしょうが、久しぶりに対面でのセミナーを行うと、視覚から入る情報量の多さを改めて感じます。

セミナーに参加してくださる保護者はとても熱心で、講義を聞きながら都度メモをとったり、質問に来られたり、子どものために、労をいとわない様子がうかがえます。一方、熱心なあまり子どもの付き人のようになってしまい、あれもこれも必要以上にやってしまっている方も時折、見かけます。

子どもができることは自分でやらせる

子どもは、自分で自分のバッグからお弁当箱を出していますか? 水筒などは自分で洗っていますか? 脱いだ服は自分で片付けていますか?

自分の弁当箱や水筒を洗うことは、小学生からでもできることです。過干渉や過保護が子どもの自立を阻みます。特に男子の場合、母親がやり過ぎてしまうことがありますから、注意が必要です。

「これは子どもでも、できるのではないか?」と時々、子どもにやってあげていることを振り返ってみるとよいと思います。

今回は「レンチンで作る新ジャガと明太子のドレッシングあえ」を紹介します。7月は、茨城県や千葉県など関東を産地とする新ジャガが出回っている時期です。採れたての新ジャガを皮ごと使います。

糖質のとれる副菜として重宝

ジャガイモ料理は副菜に相当しますが、エネルギーが多く必要な夏場などには糖質が多くとれる副菜として重宝します。あえるのは、明太子でもたらこでも構いません。どちらもビタミンB1を含むので、ジャガイモの糖質をスムーズにエネルギーに変えるのに役立つのです。

セミナーなどで子どもたちに食事内容を聞くと、副菜が少ない傾向が顕著です。「嫌いなものを少しでも減らせたらいいな」と少しでもお弁当に入れたり、食卓に並べたり、保護者はそういう形で子どもをサポートしてほしいと思います。

管理栄養士・月野和美砂