今年も残りわずかになってきました。今年を象徴するイベント、ラグビーワールドカップの報道の中では、日本の文化について改めて学ぶことが何度もありました。

日本代表のユニフォームは、甲冑(かっちゅう)を表現し、生地には古くから使われてきた吉祥文様が織り込まれていました。吉祥文様とは、縁起がいいとされる動植物や物品などを描いた図柄のことです。

スポーツと文化。あまり関連性がないように思えるものが、「縁起をかつぐ」形で違和感なくつながっているのが、とても新鮮でした。教員をしていた時、家庭科の授業で刺し子のふきんを作りましたが、そこにも伝統柄として吉祥文様が使われていたことも思い出しました。

年末年始に残る日本の慣習

家庭科では年末、必ずおせち料理のいわれを取り上げていました。かつては、各家庭で作っていたおせち料理ですが、今は買ってくることが多い時代。それでも、普段は意識することのない日本的な習わしや慣習が、年末年始だけは色濃く残っている気がします。

おせち料理は、家庭の主婦が正月にゆっくり休むために仕込んだ「縁起を担いだ保存食」。今で言う「作り置き」です。今でこそ、年始もお店が営業していますが、昔は正月三が日はどこもやっていませんでした。

さて、おせち料理を全部手作りで、となるとハードルが高くなりますが、何か1つチャレンジしてみたい方におすすめなのは「黒豆」です。今回は「チャレンジおせち『黒豆』」としてレシピを紹介します。

まめに、健康に暮らす

黒豆のいわれは「まめに暮らす」とか「健康に暮らす」ということ。黒大豆は植物性タンパク質が多く、アミノ酸組成に優れています。

煮汁に水洗いした黒豆を入れた状態で一晩おく

豆は今年取れたものの方が、皮が柔らかく、煮る時間も短くなりますが、多少古くても大丈夫。出来上がった黒豆は、煮汁に浸けた状態で保管。1週間程度なら、冷蔵庫などで十分保存ができます。

年始も練習に忙しいお子さんのお弁当に、ちょこっと入れてもいいですね。ぜひ、本来の黒豆のいわれに加え、「健康に競技が続けられるようにということよ」と言葉を添えてくださいね。

管理栄養士・月野和美砂

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