暑い時期には冷たいものが欲しくなりますが、冷たいものばかり食べていると胃腸の機能が低下し、消化不良を起こして下痢をすることがあります。暑さで食欲がない場合、食事で体温を下げることで食欲が湧き、適切な栄養摂取ができます。この夏、「白ゴマたっぷりチョレギサラダ」を取り入れてはどうでしょうか。

野菜の多くは水分を豊富に含むので、生野菜をとることでも水分が摂取できます。このレシピで使った野菜は、水菜、シソ、モヤシ、これに乾燥ワカメを加えました。水菜は野菜の中ではカルシウムが豊富で、さらにゴマを加えることで不足しがちなカルシウムを簡単に補給できます。

ドレッシングには抗酸化作用のあるゴマ油を使いました。野菜とあえて少し時間を置くと、野菜がしんなりして食べやすくなります。またハムに含まれるビタミンB1とドレッシングに使用しているニンニクの組み合わせは、夏バテ予防に効果的です。

夏場の暑さ対策で意識し

さて先日、私が栄養アドバイスをしているJリーグのヴィッセル神戸のクラブハウスにカフェテリアが完成しました。練習後すぐに選手たちは食事をとることができる環境になりましたが、夏場の暑さ対策で意識して取り入れている栄養素の1つがカルシウムです。

夏場は特に、汗と一緒に排出されるミネラルの量が増加しますが、暑さ対策として近年特に注目をされているのがカルシウムです。夏場のパフォーマンス低下を抑えるために、乳製品以外からもカルシウムがとれるレシピをぜひ活用して欲しいものです。

管理栄養士・川端理香