サッカーJ1も、観客を入れて試合を行うようになりました。自粛の時から見ると、練習できるようになったことだけでも相当な喜びでしたが、やはり試合ができることは選手にとって最高の幸せだと思います。

練習期はタンパク質、試合期は糖質

スポーツの食事は期によって、大きく「練習期」「試合期」に分けて考えます。簡単に3大栄養素の違いでいえば、タンパク質を多くとるのが練習期、糖質を多くとるのが試合期です。

「試合期」にベストが出せるように「練習期」の食事コントロールが大事になってくるのですが、予定されていた試合ができないということは、この「練習期」がひたすら続くわけです。プロチームの場合、トレーニングスケジュールが毎月手渡されます。そのスケジュールの練習期を青、試合期を赤と色付けすると、試合がなければすべて青になります。

中には、あえて糖質からのエネルギー供給を抑えてトレーニングをする選手もいます。もちろん糖質、つまり主食が大好きな選手も多く、この青だけのスケジュール表は、とても残念なものになってしまいます。

「試合に勝るトレーニングはない」といいます。この新型コロナウイルスが落ち着いたときに、「日本人のスポーツの競技力が落ちた」ということにならないように、今できることをやる。その1つが食事だと思います。

さて今回は、前回のコラムで紹介したレンズ豆を使ったパスタスープ「レンズ豆のたべるスープ」です。レンズ豆の栄養素は前回説明したので今回はふれませんが、豆(乾)は購入すれば長く保存ができます。

なじみのない方は購入を躊躇するかもしれませんが、一度購入すれば様々な料理に使うことができ、手軽に練習時の栄養素がプラスできます。ぜひお試しください。

管理栄養士・川端理香