春雨は、緑豆やジャガイモなどのでんぷんが原料です。栄養素でいえば糖質を多く含むので、エネルギー源となります。

 「春雨ダイエット」が一時流行したとき、夜食で春雨スープを食べていた女子アスリートがいましたが、遅い時間の糖質摂取は、体重や体脂肪の減少にはつながりません。

 また、減量したいからと食事量を減らしたり、主食を全くとらないアスリートもいますが、リバウンドで小腹がすいたと間食を食べてしまっていては元も子もありません。

意識は低年齢化、正しい方法で

 最近は、小学生や中学生の女子アスリートから「減量するためにはどうしたらよいか」という問い合わせが多いのですが、身長や体重を聞いてみると、本当に減量する必要があるのか? と疑問に思うことも多々あります。

 さて、今回紹介する「ひき肉と春雨の卵炒め」は量を多めにすると、1品で身体づくりのタンパク質と、エネルギー源の糖質が十分にとれるレシピです。今回は量をコントロールしやすいように、1人分を少なめにしています。

 ほとんどのレシピに言えることですが、エネルギーを見ながら分量を1.5倍や2倍にすると、栄養素の量が多くなります。同じエネルギーであれば、各栄養素が多く含まれるものを選んだ方がいいですし、低エネルギーで比較的栄養素を多く含むものを選べば、1食分を増やすことができます。それによって、さらに多くの栄養素も補給できます。これらが、アスリートのレシピ選択のコツの1つです。

 今回は特別な食材を使っていませんが、比較的鉄が多いことは気づきましたか? これは卵と青ノリが入っているからです。特に青ノリはわずかな量でも、ビタミンB12や葉酸などの血液を作るビタミンがたくさんとれるため、常備して、ご飯やサラダにふりかけるなどして小まめにとると良いでしょう。