アスレシピをご覧の皆さんは、日々一生懸命練習をしていると思います。具体的な夢をもってスポーツをしている人、とにかく好きで楽しくてやっている人もいるでしょう。食事に関しても、いきなり「スポーツをする人のための栄養や食べ方」について勉強するのではなく、「目的をはっきりさせる」ことですんなり自分の中に入り、その食べ方ができるようになります。

今回は「目的」の立て方についてお伝えします。

まずは「夢宣言」をする

①「将来自分がどんな選手になっているのか」を大きくイメージする

あなたはどんな場所で、どういうシーンで、どうなっていたいですか。例えば、「サッカー日本代表としてワールドカップに出て有名になっている」や「〇〇先生のようなプレーをしてみんなから注目されている」ということをイメージしてみましょう。

②そのイメージを文字にする

夢を叶えるためには、小さな目標を1つ1つ達成していくことが大切です。上のシートの「あなたの夢は?」の欄は、高校から20代くらいをイメージして自由に書いてください。

③その夢を持ったきっかけも書く

大きな夢を恥ずかしがることはありません。夢をしっかり描き、イメージできることが達成する近道になります。

夢を叶えるためにどうするか

夢のイメージが明確になったところで、次の段階を考えます。

④夢を叶えるための「あなたの目標」は何か

例えば、日本代表選手になると夢を書いた人は、それを叶えるためにどうなっていなくてはならないのでしょうか。まずはJリーガーになって活躍することなのか、できるだけ早く海外へ行って経験を積むことなのか、ちょっと考えてみましょう。

⑤その目標を達成するために「必要なこと」は何か

日本代表になると書いた人は、身長が高い方が有利なのか、前後半集中してプレーし、全力で最後まで走りきるスタミナがないといけないのか、ケガをしない、万が一ケガをしてもすぐに治るカラダが必要なのか、少し考えましょう。

また、小さい頃からレベルの高い選手は選抜選手に選ばれることもあり、親元を離れて活動することも多くなるはずです。自分の口に合わないものを出されても食べられないといけないし、どこでも眠ることができて心身のコントロールができないといけないでしょう。

目標を達成するために、今のあなたには何が足りないか、心身の課題もイメージしながら必要なことを書いてみましょう。今から意識を高く持ち、継続していくことでカラダは変わってきます。

1年後の目標を具体的に書き出す

次に「生活面」「食・栄養面」「トレーニングやストレッチなどのケア」について、1年後に実現している具体的な目標を3つ書いてみましょう。

1年後にそのようになっているために何をすべきかを、できるだけ具体的に書きます。例えば、1日3食きちんと食べる。毎日寝る前にストレッチをしっかりとやる、忘れ物をしないように寝る前に明日の支度をするなど、自分でできることをイメージしやすいように書くのがポイントです。

このように、目標とやるべきことが明確になってくると、「スポーツを頑張る人のための食べ方」の必要性も分かるようになるでしょう。体重を増やしたい、減らしたい、パワーのあるカラダを作りたい、筋肉を効率よくつけたい、持久力を上げたい、バテないカラダを作りたい、貧血を改善したい、集中力を高めたい、イライラしないようになりたい…など、食べ物でカラダも心もコントロールできるようになります。なりたい自分になるために、今日から一緒に頑張りましょう。

今回は「トマトと新タマネギのマスタードマリネ」を紹介します。「食欲が落ちた時でも食べられる」と多くの選手から指示を得ている一品です。

新タマネギが出回る春はよりおいしく食べられますが、普通のタマネギを使っても良いでしょう。

静岡県産の高濃度トマト「彩-sai-」
静岡県産の高濃度トマト「彩-sai-」

このレシピで使ったトマトは、静岡県産の高糖度トマト「彩-sai-」です、トマトの青臭さが苦手な人でもまるでフルーツのようにおいしく食べられます。

静岡スポーツ栄養研究会/管理栄養士・中野ヤスコ