今日2月14日はバレンタインデー。バレンタインデーと言えば、やっぱりチョコレートですよね。この時期は店頭に様々なチョコレートが並び、「誰かにあげる」のではなく、「自分へのご褒美」のために購入する人もたくさんいるのではないでしょうか。私もチョコレートは大好きなので、ついつい購入してしまいます。

アスリートにとってチョコは敵か味方か

さて、アスリートの皆さんにとって、チョコレートは味方ですか? 敵ですか?

チョコレートは、カカオの種子を発酵、またはローストしてすりつぶしたカカオマスを主原料としています。カカオポリフェノールの抗酸化作用や生活習慣病の予防効果などの報告もあり、さらに私たちにとって効果的な作用がありそうで、研究が進められています。

チョコレートはカカオマスに砂糖や乳製品などを混ぜて練り固めているので、食べすぎたら体重増加につながりますが、上手に摂取すれば、良い結果が表れる選手もいるかもしれませんね。

アメリカでは、リカバリーやエネルギー補給の定番として「チョコレートミルク」があります。東京オリンピックの選手村でも、チョコレートミルクやチョコレートドリンクを多くの外国人選手は飲んでいたそうです。寒い日が続いていますので、牛乳とチョコレートを“レンチン”した温かいチョコレートミルクを試してみても良さそうですね。

エネルギーや脂質が低いチョコとは

さて、ここに「ミルクチョコレート」「カカオ72%」「カカオ86%」「カカオ95%」と4つのチョコレートがあります。あなたはどれを選びますか? 1番エネルギーが低いものはどれだと思いますか?

カカオの含有量が高い「ハイカカオ」の方が体に良い気がして選ぶ人もいるかもしれませんが、実はカカオ含有量が多いチョコレートには脂質も多く含まれております。ある同じブランドのチョコレートで比べたところ、カカオ含有量が高い商品の方がエネルギー量も高いことが分かりました。「カカオ95%」よりも「ミルクチョコレート」の方が、脂質量が少なくエネルギーが低かったのです。

糖質についてはその逆で、ミルクチョコレートの方が高くなっていました。つまり、カカオの効果を期待するならハイカカオを選んだ方がいいですが、高糖質低脂質を目的とするアスリートなら、ミルクチョコレートを選んだ方が良いというケースがあるのです。コンビニやスーパーでチョコレートを購入するときや、チョコレートをもらった時は栄養成分表示にも目を向けてみてください。

今回のレシピは「生揚げとキノコのみぞれ煮」を紹介します。調味料と一緒に大根おろしを入れて、生揚げ(厚揚げ)とシイタケ、エリンギ、シメジなどのキノコと小松菜を煮るものです。

急いでいる朝は、これにご飯、牛乳、果物を添えるだけでバランスの良い朝食になります。ご飯が進む味付けです。

いまやスーパーで1年中購入できる大根ですが、今の時期の大根は大きくてみずみずしいものが並んでいます。甘みが強く、生でも食べられるので、サラダや大根おろしなどにするのもおすすめです。

静岡スポーツ研究会/管理栄養士・青島千恵