秋の大会では準備をしてきたことを発揮したいですよね。そのために、今からできることがいくつかあります。

1つは「チームみんなでの応援やチーム作り」ではないでしょうか。コロナ禍で声出し応援ができない時期が長くありましたが、ようやく応援を制限しない会場も出てきました。

応援の力でチーム一丸

先日、静岡県女子ジュニアユースサッカーリーグの1部・2部入れ替え戦がありました。最上級生でも応援の経験がないという異例の状況の中、ベンチ外の選手たちが、卒業生から受け継いだ応援歌の冊子とメガホンを持って大きな声で応援を繰り広げました。

試合後半で足が止まってしまいそうな選手たちも、応援のパワーで最後の力を振り絞ってプレーしている様子が感動的でした。このような状況を心で感じることが、成長期の選手たちにはとても大きなことで、ピッチ上の選手だけで戦っているのではないということをチーム全員が共通認識した瞬間でした。

大きな声で応援する選手たち
大きな声で応援する選手たち

毎日の朝食をしっかり食べる

今からできるもう1つのことは「試合当日の食事をどのようにとるか」です。朝食で十分にエネルギー補給をできた選手の方が、試合でのパフォーマンスが良くなることは間違いありません。

ただし、試合の日の朝食を食べるには、普段から朝食をしっかり食べておくことが大切です。試合の日だけたくさん食べるということは、さすがにカラダも準備できていないので、食べることに慣れておきましょう。朝起きて「時間がないから食べない」ということがないようにしていきましょう。

「バランス良く、ご飯は多めに」

試合の日の朝食は、「バランス良く、ご飯は多めに」が基本です。油脂の多いものや消化の悪いものは控えましょう。

中学生女子選手の朝食の例
中学生女子選手の朝食の例

この写真は、中学生女子選手の朝食の例です。「主食、主菜、副菜、汁物、果物、乳製品」を揃え、ご飯は1合(約330g)でおかずと合わせて950kcal程度の朝食になります。このように、目で見ることでおおよその分量がわかりますね。

今回は、朝食にぴったりの副菜「小松菜と牛肉のゴマあえ」を紹介します。野菜がたっぷりで、鉄分やカルシウムも摂れます。野菜が苦手な選手でも、肉が入っていることで食べやすいでしょう。

静岡スポーツ栄養研究会/管理栄養士・青島千恵