大切な試合で実力を最大限に発揮するためには、自分でコンディションをベストに整えていく必要があります。

トップアスリートは試合時間や移動時間が様々で、海外遠征前後は時差ボケすることもありますが、そんな中でもコンディションを保たなければなりません。皆、自分なりの方法を見いだし、起床時間や食事時間を工夫し、体内時計のコントロールをするのが上手です。長期休みでも朝起きたらすぐに光を浴び、1時間以内に食事(糖質+タンパク質)をとることで「朝のスイッチ」が入り、体内時計がリセットされるといわれています。

さらに、大切なタイミングで力を発揮するには、眠りも味方につけたいものです。寝つきが悪く、眠りが浅くなったり、何度も起きたりする人はいませんか? 質の良い睡眠をとれているか、以下をチェックしてみましょう。

<チェック項目>

寝る直前に、消化が悪いもの(油の多いものや食物繊維の多いものなど)をたくさん食べていないか、またはおなかがすきすぎていないか(→寝る前の温かいミルクや豆乳はおすすめです)
就床直前まで、スマホやパソコン、テレビを見ていないか(→ブルーライトが脳を覚醒させてしまいます)
寝室の灯りは、暖色系カラーになっているか(→同上)
入浴をシャワーで済ませていないか(→湯船につかると体が温まり、リラックス効果があります)
お気に入りのパジャマ、タオル、枕、アイピローなどがあるか
ほのかに安眠の香りが漂っているか(→ラベンダー、ヒノキ、コーヒーの香りが有名です)

硫化アリルに安眠効果も

ニンニクやニラ、タマネギや長ネギに多いといわれている「硫化アリル」という成分は疲労回復だけでなく、安眠にも活用できます。硫化アリルは様々な種類がありますが、体内に入ると「アリシン」に変わり、糖質のエネルギー代謝に大きくかかわるビタミンB1と結合し、血液中で長時間維持されます。ビタミンB1の働きが効果的に持続するため、エネルギー代謝が促進され、疲労回復に有効です(熱に弱いので加熱しすぎないのも大切です)。

特にタマネギの香りであり、目が痛くなる成分は、安眠にも良いと言われています。また、硫化アリルそのものが気持ちを落ち着かせ、眠りを誘う効果もあるといわれています。

少量を枕元か部屋の隅に

息子たちが幼い頃は、寝付きが悪く手を焼いていました。寝室の四隅、もしくは枕元にタマネギのスライスをガーゼで包んで置くと寝付きがよくなると聞き、試したことがあります。気合いが入りすぎて量が多すぎたのか、においがきつくて、私が眠れなくなってしまったので、あくまでも少量を枕元に置いてみてください。ぜひとも、自分にあった「安眠のルーティーン」を見つけてくださいね。

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