私が自宅に常備しているものは、「大豆ミート」「打ち豆」「芽ヒジキ」「高野豆腐」「春雨」「麩(ふ)」「干しシイタケ」「乾燥ワカメ」「切り昆布」「かつお節」など。「乾燥ささがきごぼう」もお気に入りです。通常のゴボウ1本では量が多すぎるけど、カットされた「ささがきごぼう」では香りや食感が物足りない、といった時は「乾燥ささがきごぼう」がおすすめです。

味付けは市販のポン酢とゴマ油だけの「切り干し大根と打ち豆の無限サラダ」
味付けは市販のポン酢とゴマ油だけの「切り干し大根と打ち豆の無限サラダ」

藤枝市で私が経営している飲食店「くるみキッチン」にも、乾物を使ったメニューがたくさんあります。今回は、そこの人気副菜メニュー「切り干し大根と打ち豆の無限サラダ」を紹介します。

味付けは市販のポン酢とゴマ油だけ。誰でも失敗せずにさっぱりサラダを作れます。冷蔵庫で数日保存できるので、食欲が落ちやすい夏を乗り切る一品として利用してください。

成長期のアスリートはたくさんのビタミン、ミネラルが必要で、切り干し大根は、カルシウムや食物繊維が豊富に含まれています。カルシウムは骨や歯になるだけではなく、血中にも1%程度含まれ、筋肉の収縮や、集中力の安定にも大きく影響が出るので、しっかり摂りたいところ。乳製品が苦手な人や乳脂肪が気になる人は、切り干し大根からカルシウムを摂りましょう。

また、もっと大豆を気軽に食べたいという方には、大豆を打ち付けてつぶし、乾燥させた大豆「打ち豆」を推奨します。北陸地方ではメジャーな食材だそうですが、静岡生まれ静岡育ちの私が打ち豆に出会ったのは10年ほど前。水に戻さず乾物のまま、10分ほどゆでればOKで、食感もプチプチと楽しめます。

乾燥させた大豆「打ち豆」
乾燥させた大豆「打ち豆」

ゆでたての大豆はおいしいですが、自分で作るとなると、前日から水につけておく必要がありますし、時間もかかります。缶やレトルトの水煮大豆は、やはり食感や味が今ひとつ…という方はぜひ、打ち豆を試してみてください。

今回はサラダで、切り干し大根と打ち豆を使用しましたが、切り干し大根は戻したものをナポリタン風に炒めてもおいしいですし、打ち豆はみそ汁やカレーに、野菜と一緒に入れて煮込んでもおいしく仕上がります。便利な乾物を上手に利用しましょう。

静岡スポーツ栄養研究会/管理栄養士・中野ヤスコ