秋の大会シーズンに加えて、さまざまな学校行事も目白押しで、「上手に疲労回復ができない」という声を聞くようになりました。忙しくてもしっかりと食事をとって、エネルギー不足にならないようにすることが大切です。

前回は、新米をおいしく楽しく食べてエネルギー補給をテーマに、静岡のソウルフード「さくら飯」を紹介しました。それでも、ご飯を思うように食べることができない小食の選手は、炭水化物が多く含まれるイモ類でエネルギーをとってみてはいかがでしょうか。

旬のものは栄養価高く安価

「秋=焼きイモ」のイメージがあるように、秋はおイモがおいしい季節です。季節のものは、おいしいだけでなく、栄養価も高いのが特徴。もちろん、値段もお手頃になり、手軽に使いやすくなります。

中高年は食べ過ぎ注意

メタボ予防や生活習慣病予防の情報がインプットされていると、炭水化物の多いイモ類のおかずは控えめになりがちですが、アスリートにとっては大切なエネルギー源。煮物にするのはもちろん、みそ汁の具、レンジで加熱してサラダになど、毎日の献立にイモ類を加えてみてください。ただし、運動をしていない方、健診結果が気になるご家族は、食べ過ぎには注意が必要です。

みそとチーズで食べやすくした「サトイモのチーズ焼き」

今回は、イモ類の中では苦手なものに挙げられるサトイモを使った「サトイモのみそチーズ焼き」を紹介します。

静岡でも収穫量の高いサトイモには、水溶性食物繊維やカリウムが多く含まれています。それに、炭水化物の代謝に必要なビタミンB1を含む豚肉と、チーズを加えています。

先日、厚生労働省が発表した「平成29年国民健康・栄養調査」で、カルシウムは10代男女が非常に不足していた栄養素ですが、チーズを加えることでしっかり摂れます。みそやチーズを使うことで味にもコクが出て、サトイモが苦手な選手も食べられるかもしれませんよ。

普段の補食に「焼きイモ+牛乳」

補食には、「焼きイモ+牛乳」はいかがでしょうか。サツマイモからは、たっぷりのエネルギーにビタミンCと食物繊維、牛乳からはタンパク質や、不足しがちなカルシウムが摂れ、成長期のアスリートにぴったりのおやつです。しかし、食物繊維も牛乳も消化のいいものではないので、試合前などには向きません。食べるタイミングも意識しましょう。

静岡スポーツ栄養研究会/管理栄養士・青島千恵